俺はいつもダリアがするように壁に凭れ掛かって片手でそれをゆっくりと扱き始めた。 けれどやはりサキュバスのように上手くはいかない。あの絶妙な握り具合や柔らかさ、それに温度は俺には出せないものばかりだ。「っ、ぅ、っ」 それでもどうにか根本を扱きながら先端を擦ると、ようやく先走りが溢れだした。さっさとイッて寝よう。そう思えば思うほど時間がかかると気付いた俺は、必死になってダリアとの情事を思い出す。「はっ、う、っく」 するとどうだ。途端に先走りの量が増えどくどくと脈打ちだした。ダリアの影響はあまりにも大きい。 先走りを塗りつけるように先端に手を滑らせると、初めはゆっくりと扱き始める。 今まで幾度も自慰をした事はあるが、誰か特定の人物を思い描いてこんな事をした事など無い。 段々と荒くなる息を堪えつつ先端を包むように撫でると、ようやく何かがせり上がってきた。「はぁ、ぁ、ぅ、っ」 やがてビクビクと痙攣したかと思うと、先端から精液が溢れた。俺は壁にそのまま凭れ掛かってついでに大きなため息を落とす。「何をやってるんだ、俺は」 情けないやら恥ずかしいやらで何とも言えない感情を洗い流すようにシャワーを浴びると、ダリアとする時とは違って一瞬で萎えた。 自慰を終えて寝室に戻りベッドに転がり目を閉じるが、やはりいつまで経ってもダリアからの連絡はない。 そんな時間をやり過ごしながらウトウトし始めたその時だ。ようやく電話のベルが鳴った。※ 意気揚々とサロンに戻ると、私は真っ直ぐオリガの元へ向かった。なし崩し的にここへやってきたが、そのままオズワルドに部屋へ連れ込まれたので実はここのシステムが何一つ分かっていない。「お疲れ様。さっきの勅令って何のお話?」 おかしそうに尋ねてきたオリガに、私は端的に先ほどの話をオリガに教えた。すると、オリガは真剣な顔でコクリと頷く。「そんな勅令が無くてもあなたにそんな事をする人は居ないと思うわ」「え⁉ ど、どうしてですか⁉」
Dernière mise à jour : 2026-07-31 Read More