さて。あれから数日。「んー……」 皇は現実世界の市役所に居た。その理由は簡単だった。 ……バイトを探しているのである。AWM内でどれだけ稼ごうとその半分はヘルアに流れていってしまう。つまり、うま味がない。だけど、金がないのも困る。 と言うことで、ヘルアに流れていかない現実世界でしばらくの間お金を稼ごうと市役所の求人を見に来たのである。(給料の相場が分からんな……) 皇は生まれてこの方なにぶん才能がなさ過ぎて働いたことがなかった。できることと言えば、…………なんだろう。 遊城家のお金を食いつぶし、親のすねをそれはもうマッハで齧ってきた故に給料の相場が分からなかった。 ちなみに市役所に来た理由は簡単なモノだった。市役所なら所謂闇バイトは紹介されてないだろう、という目論見だ。(んー……) そうして、市の求人の電子目録を捲ること数十分。「お」 その求人は一際皇の目を引いた。別に特に派手とかそう言う訳ではない。だけど、その職種に目を引かれたのだ。「ハンドメイド作家のお手伝い……」 業務内容も作品の発送や、ホームページの更新、作業中の作家のお茶くみと皇でも問題なく行えそうな業務内容だった。 しかも、給料もそこそこに高い方で。 皇はその求人の応募ボタンを押すのだった。--------------------------------------------------------------- ———数日後。 その日はアルバイトの面接の日だった。 あれからメールでいくらかのやり取りをして今日の面接に至る。「緊張するな……」 服装は私服で構わないと言われたから私服で来たが&h
Last Updated : 2026-07-08 Read more