その日は、昼の仕事……というか、普通に愛鹿の元へ出勤する日だった。 最近、主人帝への鬼出勤でご無沙汰だった嬉嬉軒で歓喜のラーメンを食べて愛鹿の元へ出勤する。---------------------------------------------------------------「きたぞー」 いつも通り、そう部屋に入っていけば———。「うぉ!?」「おかえりなさい……皇くん……」「ちょ、愛鹿!?おい、愛鹿!」 愛鹿が床に倒れていた。それはもうぐったりとしていて、皇は愛鹿を抱き起す。「ちょっと揺れるぞ」 そう言いながら、皇は愛鹿を抱えて、ソファに降ろす。そして、額にぺたりと張り付いた髪の毛を払って言うのだ。「どうした?体調不良か?」「いや……違うわ……過労……」「過労!?」「皇くんが鬼出勤頑張ってる分、こっち片付けようとして……」 なるほど。普段2人で分担していることを少しでも片付けようとした、と。皇の足を引っ張らないために。「そんなことしなくても今日出勤日だっただろ……!?」「休ませてあげたいじゃない、あんなに頑張ってるんだから」 そんな優しい愛鹿の言葉に胸がきゅ、と締め付けられる。「とりあえず、寝ててくれ。どうせ、全部やろうとして徹夜でもしたんだろ?」「徹夜3日目……風呂キャン4日目……」「寝たら風呂入ってくれ、頼む」 そう愛鹿に言うと、ソファの上の愛鹿が静かになる。直感的に、「これは意識が落ちたな」なんて思いながら、皇は愛鹿の顔を覗き込む。 肌が白いせいで黒い目元の隈が目立って、少し
Last Updated : 2026-08-26 Read more