———数日後。 悠理、いや、ゲームでのプレイヤー名はレインブラ。双鹿、銃姫、リザとレインブラとヴィクトのスケジュールの兼ね合いを見た結果、集まるのはあの再会の日から1週間後となった。 そして、今日ついにヴィクトのホームに一同が介する。 ヴィクトはこの日のために、窓の外を夜景の見える南国にし、部屋の中をモダン調の家具で整えた。「あらぁ、私たちが来る時よりはりきってるじゃなぁい」 リザがでかめのソファで足を伸ばしながら、言う。「いや、なんというか……妹には見栄を張りたいんだよな」 ちなみに今はリザと2人きりだ。双鹿も銃姫もそれぞれあと30分もすればログインしてくるだろう。「妹ってあの子でしょう?灰色のくすんだ髪の子」「あ?ディスってんのか?」「違うわよぉ。遊城の家じゃ目立つ子って話よぉ……そう、あの子がAWMにねぇ……」 リザが背もたれにもたれながら少し遠くを見る。「なんだよ、含みがあるな……」「いいえぇ?べっつにぃ……あるけど」「あるんかい」 皇は思わずツッコんだ。リザは自身の爪を見ながら言うのだ。「元大旦那様はあの家がただのトロフィー欲しさに統治者やれなんていうと思ってる訳ぇ?」「……なんだよ、遠回しな……」 そう言われて少し考える。確かによくよく考えれば妙だ。 統治者を遊城の家から排出したいのなら、適当に政治ができる人間にやらせればいい。だが、ゲームに卓越した悠理を選んだということはその先の目的があることを予感させる。 ヴィクトは口元を押さえた。「まあ、ただの杞憂だったらいいんだけどぉ」「このAWMというゲームのそもそもの成り立ちに遊城の家も一枚噛んでる、とかか?」
Last Updated : 2026-09-05 Read more