その声が部屋に落ちれば、双鹿はこくりと頷いた。「ちょっとぉ、2人だけで通じ合ってるの普通にムカつくから説明なさぁい」 そんなリザの声にヴィクトは咳払いをした。咳払いをして喋り始める。「そもそも、全員聖ユリア王国は認識してるよな?」 そんなヴィクトの問いに、双鹿以外の全員が各々頷いてくれる。「チュートリアルの街ですよね。最近通ったばかりの場所なので覚えています」「それだけじゃないわぁ。ヴィクトが幼い時に行っていた異世界」「で、クロムの元居た世界?確かに、きな臭いって言われればきな臭いね……」 そんなレインブラ、リザ、銃姫の言葉に強くヴィクトは頷いた。とりあえず、前提の認識がされているようで安心した。その上でヴィクトは言う。「これは……あまりないと思って、言ってなかったんだが……。俺はマザーグースを攻略していた時に、不自然な聖ユリア王国への転移を一回経験してるんだ。そして、そのとき……その時は過去の記憶だと気づかなかったが、過去の記憶を見た」 ヴィクトは水を一口飲んでから再度口を開く。「聖ユリア王国だけは誰が統治しているかも分からないし、俺も神器の欠片は持っていない。恐らく、統治者が要らないんだと思う。あそこはAWMの入り口で、みんなすぐに他のワールドへ飛び立っていってしまう場所だから。だからこそ、俺は聖ユリア王国になにかがあると思う」 正確には思いたい。そうでなかったらまた、0から全てを洗い直しだ。だから、多少こじつけ臭くても全てを検証したいのが本音だった。 一刻も早く、アザカを助け出すために。 そして、そんなヴィクトの言葉を受けて4人は顔を見合わせて、そして喋り始める。「ちなみに、双鹿さん的にはどうですか?私の中で割と双鹿さん右腕感あるんですけど」「辞めて。使いパシリにされてるだけよ」「あらぁ、でも、辞めてとは言わない辺りその称号が心地いいのよねぇ」「リザ、今あなた
Terakhir Diperbarui : 2026-09-15 Baca selengkapnya