「ねー。ちょっと、ひらめいたことがるんだけど」 帰り道、公園でバーシが後ろ向きに歩きながら、なにやら提案してくる。「危ないよ、そんな歩き方」「じゃあ、止まって話す。えっとね、部活のどっちかの日を、アイちゃんにあててほしいの」「こないだ、掃除終わったばかりじゃない。遊びに行ってあげたいのは山々だけど、ボクら、やらなきゃいけないボランティア多いし」 首を傾げ、顔を見合わせるボクとシャロン。「すっごく、大事なことなんだ。アイちゃんをね……って、クク、聞いてる?」「ふぇっ!? あ、ああ。すまん。何の話?」 ため息ついて、顔を見合わせるボクら三人。お昼からククは、ずっとこんな調子だ。シャロンの恋心判明が、よっぽど衝撃的だったのだろう。 これは、シャロンの背中も押して、早々に決着させてあげるべきだなあ。「えっとね、部活のどっちかの日で、アイちゃんに会いたいの。ちょっと耳貸して」 みんなで、バーシの口元に耳を近づける。 そして、彼女の真意は……。「ええーっ!?」 思わずびっくり! しばらく四人で話し合ったけど、バーシの決意は固いようだ。 ……どーなるんだろ、この計画。「あと、もいっこ。今度の土曜は、私の誕生日だよー。招待するね!」「あ、それだったら、うち来ね? かーちゃん、焼き菓子作るの上手くてさ、プロ顔負けだぜ」 一同から、「おおー!」と声が上がる。「ククのうち、バス停近い?」 ちょっと、考えるバーシ。「歩いて数分。バーシんたちんとこ、通る路線だぜ。ほら、初めて教会行ったとき、乗り合わせたろ?」 ああ、そういえば。「じゃあ、よっぽど大荷物じゃなきゃ大丈夫かな」「いや、何買わせる気だよ」 クク、少し調子が戻ってきたみたいだ。「プレゼントかー。やっぱオカルトグッズがいい?」 バーシといえば、オカルト。オカルトといえば、バーシ。「おまかせ~。心がこもってれば、何でも嬉しいよ」 ふふ、と微笑む。我が恋人ながら、チャーミングな笑顔だ。「あ、そうだ。パパとママに、予定変えてもらわないといけないっすね」 ん? と首を傾げるボクら。「土曜、家族でピクニック行く予定だったんす」 これに、ククが「ええーっ!?」と大声を出す。「お前、そういうの嫌じゃなかったか!?」「今回は、自分から言いだしたんすよ。ママに、サンドイッチ作って
最終更新日 : 2026-07-10 続きを読む