ぱちっと、目が覚める。 身を起こし、う~んと伸び。今日も体の調子がいい! がらりと窓を開けて、「おはよー! 今日も元気をありがとう!」と、誰に言うでもなく叫ぶ。まだ、外は完全に明るくなっていないけど、スズメたちも元気だ! ジャージへの着替えとトイレを済ませたら、洗顔。 鏡に映っているのは、金髪ショートヘアの美少女。ただし、猫耳。いや、この世界では、これが人間の耳なのだけど。 寝癖を治すついでに、猫のしっぽも、軽くブラッシング。ちなみにこれも、人間のしっぽ。 顔を洗ったら、台所へ行き、ホワイトボードに赤マジックで「アユム ジョギングに行ってきます!」と書き残し、家を出る。 新聞は……まだ来てないか。少し待っていよう。 少しすると、向こう側からスクーターが近づいてくる。「おっはよー! 今日も早いねえ、アユムちゃん」 猫耳ヘルメットな運転手のお姉さんが、ボクの前で停車し、新聞を一部手渡してくる。「おはようございます! お姉さんもお疲れ様です!」「ありがと。じゃ、次のお宅行くから」 そう言って、彼女は再発進。遠ざかっていく。 さーて、新聞を家に入れたら、ボクもご近所流そうかな! ◆ ◆ ◆ 「ただいまー!」 心地よい疲れとともに、帰宅。 台所を覗くと、お母さんが料理を作っていて、おじいちゃんが新聞を読んで、おばあちゃんはテレビを見てる。三人とも、猫耳に猫しっぽだ。「おはよー!」 元気に挨拶すると、それぞれから「おはよう」と返事が帰ってくる。「お父さんはお店かな? ハーちゃんは……今日もねぼすけか」 うんうんと、一人頷く。「そういうわけだから、シャワーの前に起こしてきてくれる?」 お母さんにそう頼まれ、「ラジャー!」と、二階に向かうのでした。 ◆ ◆ ◆ ボクの部屋の隣、「ハーシル」というかけ札のドアをノック。……返事なーし。「入るよー」 中に入ると、妹のハーちゃんが、すごい寝相で寝息を立てていました。 頭が、枕と逆だし。どこをどうやったら、そーなるの?「起きてくっださーい。あっさでっすよ~!」 シャーッとカーテンを開けると、「うにゃ~、まぶし~!」と、可愛い妹が苦情を言う。「あと、十分~」「ごはん、できちゃうよ? 冷めたら美味しくないよー
Last Updated : 2026-07-09 Read more