RからのDMを、私はすぐには開かなかった。 見慣れた1文字のアイコンを前に、公開してきたものと、公開しなかったものを頭の中で分ける。 投稿したのは、夫から告げられた予定、私名義の明細、私が受け取ったメッセージ、弁護士に確認した見解だけだ。名字も顔も、陽翔の園も、自宅も書いていない。 Rに個別で送った資料はない。私信で答えたのも、仕事に関する条件だけだった。 それでも、この人は何度か、私が止まりかけた場所へ短い言葉を置いた。 私は過去のやり取りを、日時順に開いた。 Rが現れたのは、私が質問を公開したあとだけだった。 未公開の予定を言い当てたことはない。 自宅へ届いた郵便や、陽翔の体調を知っていたこともない。 少なくとも画面に残る範囲では、私が外へ出した情報の中で話している。 それは安心の証明ではない。 警戒すべき範囲を狭める材料だった。 メモを2列に分けた。 公開済み。投稿、寄稿記事、筆名、登壇予定。 未公開。姓、住所、園名、送迎時刻、弁護士との私信。 長いDMに未公開の項目が1つでもあれば、返信せず、弁護士へ相談する。 公開済みの情報しかなくても、名乗った会社の公式窓口から本人確認する。 感謝と安全確認は、同時にできる。 別の画面で会社の公式サイトを開き、代表電話、問い合わせ先、登記上の代表者名を控えた。 DMに送られてくる証明画像だけでは足りない。名乗った本人が実在しても、こ
Last Updated : 2026-09-22 Read more