押し込めていた記憶。消し去ろうとしていた映像。忘れようとしていた感覚。そのすべてが戻ってきた。すべてが押し寄せる。すべてが私を飲み込んでいく。八月の夜。真夜中を過ぎても残っていた息苦しい暑さ。鹿たちが水を飲む池。黒く静まり返った水面。風に揺れる葦。そして、カミーユが笑顔で差し出した水のボトル。水は奇妙な味がした。金属のような味。化学薬品のような味。吐き気がした。ほとんどすぐに。頭が回り始めた。脚が震えた。意識が波のように消えていった。そして――目。暗闇の向こう。池の反対側から輝く黄色い目。どれほど長い間、私を見ていたのかわからない。どれほど離れた場所にいたのかもわからない。その目がゆっくり近づいてきた。慎重に。まるで、その目の主が私を怯えさせることを恐れているかのように。私は岸辺に横たわっていた。動けなかった。話せなかった。逃げることもできなかった。カミーユが水に混ぜた薬物が私の筋肉を麻痺させていた。それなのに、意識だけは奇妙なほど鮮明だった。反応しない身体の中に閉じ込められていた。私はすべてを見ていた。すべてを聞いていた。すべてを感じていた。私の上に立ちはだかった巨大な影。月明かりの下で輝く黒い毛皮。私の身体の両側に置かれた巨大な前足。肩を囲み、腰を囲み、太腿を囲んでいた。顔に。首に。
Last Updated : 2026-09-29 Read more