僕が教室の中に入っていくと、教室にいる者たちの視線から戸惑いが感じられる。 それを気にした様子もなく、僕はブライド様が座る席の隣に腰を下ろした。「何だ?」「おや、おはようございます。ブライド様じゃないですか。お久しぶりです」 僕は笑顔で、ブライド様に挨拶をする。「わざとらしい奴だ。ふん、ずっと学園に来ず、何をしていた?」「おや? 僕にご興味がありますか?」 僕は話しかけられたことが嬉しいと言わんばかりに、微笑みかける。 大柄な体に、強者を感じさせる雰囲気。さらに、ブライド様の後ろに控える男は、とんでもない殺気を放っている。 いやいや、この場だけ戦場のような空気だね。 エリザベートとアイリーンには、ジュリアのために他の授業を受けてもらってよかった。「ふん、貴様が変人として自由に振る舞っている分には面白い。だが、その才を我のために使う気になったか?」「何を言っているんですか、ブライド様。僕は平凡な公爵家の次男ですよ。エリック兄上の代替品として、兄の後ろに控えているしか能がない人間ですよ」 先ほどから殺気をぶつけてくる彼は、僕の軽口に苛立ちを覚えている様子で、殺気を僕だけに向けてきます。 公爵領で魔物を討伐していなければ、ビビっていたかもしれませんね。まぁ、火龍に比べれば、まだまだ彼の方が荒削りなので、可愛いものですね。「お前を能なしだと我に思わせたいのか? くくく、それは無理だな」「ほう、僕が能なしではないと? それは嬉しいですが、買いかぶりすぎでは?」「お前がそうしたいのであれば、尊重してやる。そんなことよりも、貴様はどこに属するつもりだ?」「属する?」「とぼけるな! 我は戯れに付き合ってやったのだ。質問には答えよ」 傲慢不遜ながらも楽しそうに笑う少年、ブライド君は、未完成であるがゆえに可愛く見えますね。「そうですね。皆さん、興味深い活動をされていると思うので、じっくりと考えるつもりです」「そうか。お前ならば、いつでも歓迎しよう」「ありがとうございます。ブライド様、友人として嬉しいです」 僕は握手を求めるように、ブライド様へ手を差し出す。その行動があまりにも意外だったのか、ブライド様を含め、教室にいた者たちが全員驚いた顔を見せた。「我を友人だと?」「ええ。帝国での身分はブライド様の方が上ではありますが、互いに
Last Updated : 2026-08-03 Read more