All Chapters of アルファの官能図書館: Chapter 21 - Chapter 30

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『処女教授を喰い尽くせ』第10章

エムリスの視点彼女が私の名前を喘ぎながら呼んだ瞬間、理性が完全に吹き飛んだ。「ミア……」自分自身にすらほとんど聞こえないほどの掠れ声で、低く呟いた。仮面をつけたまま息を殺し、薄暗い寝室の影の中で、永遠とも思える時間を立ち尽くして見つめていた。薄いシルクのネグリジェ一枚だけでベッドに横たわり、脚を広げ、私との記憶に身悶えしながら太いディルドで自らを犯す彼女の姿。それだけでも限界寸前だった。だが、あの切羽詰まった途切れ途切れの声で「エムリス……」と喘がれた瞬間、私の中で何かが完全に弾け飛んだのだ。ペニスは狂暴なまでに硬く勃ち上がり、ズボンの下で痛烈に脈打ち、我慢汁をとめどなく滲み出させていた。頭の中で二つの選択肢が叫び声を上げていた。選択肢一:今すぐ影から飛び出し、あのネグリジェを引き裂いて、明日歩けなくなるほど激しく犯し尽くすこと。選択肢二:この暗闇の中でペニスを解き放ち、彼女が果てる姿を見つめながら自らをしごき上げること。どちらも危険だった。どちらを選んでも、二度と後戻りできない一線を越えてしまう。だがその時、彼女の動きが止まった。手が止まり、恐怖とさらに暗い情欲の混ざり合った目で勢いよく顔を上げた。「そこにいるんでしょう」震えながらも、決意を込めた声を絞り出した。「出てきなさい」選択の余地は消え去った。顔の上半分を覆う黒い仮面をつけたまま、私は影の中から一歩を踏み出した。クラブのあの仮面の男だと気づき、彼女の目が大きく見開かれた。そして視線は下へと落ち、ズボンを突き破らんばかりに猛り狂い、張り詰めた巨大な膨らみへと釘付けになった。長い間、二人とも言葉を発しなかった。そして、聞き逃しそうなほどのかすかな声で、彼女は自らの運命を決定づける言葉を囁いた。「また……私を、助けてくれる?」応じないわけにはいかなかった。一歩一歩、噛み締めるようにゆっくりとベッドへ歩み寄った。彼女はディルドを奥深くに埋め込んだまま仰向けになり、胸を激しく上下させていた。私は大きく広げられた太ももの間に膝をつき、玩具をそっと引き抜いて傍らに置いた。喪失感から彼女は小さく喘ぎ、腰をびくりと跳ねさせた。私は声を発しなかった。声を出せば、正体がバレてしまうかもしれない。今はただ、誰に触れられているのかという重圧を感じさせることなく、純粋にすべての快楽を彼女に味わわせ
last updateLast Updated : 2026-08-23
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『処女教授を喰い尽くせ』第11章

ミアの視点メールを送信したのは、深夜2時17分のことだった。暗闇の中、ベッドの上にあぐらをかき、部屋で唯一の明かりであるノートパソコンの画面に向かいながら、文字を打つ手はずっと震えていた。件名:個別指導の中止についてスターンウルフ君慎重に検討した結果、個別指導のセッションを直ちに中止することに決めました。学問に対する熱意は評価しますが、今後のためにも厳格な教員と学生の関係を維持することが、お互いにとって最善であると判断いたしました。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。敬具ミア・クロムウェル教授送信ボタンを押す前に、長い間画面を見つめていた。文章を三度も書き直し、私情が入りすぎている部分や、弱々しい表現、謝罪のように読める一文をすべて削った。最終的にはできる限り無難で、事務的かつ簡潔な文面に仕上げた。メールは電子の彼方へと吸い込まれていき、私は震える息を吐き出した。今や自分自身を受け入れていた。私には肉体的な欲望がある。欲情しているのだ。痛いほど、絶え間なく疼いている。太ももの間の疼きは四六時中つきまとう相棒となり、低く脈打つ熱は決して私を解放してくれなかった。この一週間だけで、これまでの人生すべてを合わせたよりも多く自分を慰めていた。仮面の男に秘部を舐めさせ、まともな思考すらできなくなるまでクリトリスを吸い上げさせた。だが、どうしても越えられない一線が一つだけあった。自分の教え子と寝るわけにはいかない。私の中の引力が、どれほど激しくエムリス・スターンウルフを求めて叫んでいようと。講堂で彼の姿を見かけるたびに、どれほど下着を濡らしていようと。暗闇の中でチャドを使って自らを貫きながら、彼の太いペニスに押し広げられる妄想を何度繰り返したとしても。職を危険にさらすわけにはいかなかった——必死に祈り、懸命に働き、借金を返済するためにどうしても必要なこの職を、生徒一人のために捨てるわけにはいかないのだ。たとえその生徒が、これまでにないほど私の身体を熱く燃え上がらせる存在だったとしても。エムリスからの返信は、数分と経たずに届いた。件名:Re: 個別指導の中止についてクロムウェル教授私はこれに同意しません。エムリス心臓を早鐘のように打ち鳴らしながら、その短く無骨な返信を見つめた。指がキーボードの上で彷徨い、そして打ち返した。件名:R
last updateLast Updated : 2026-08-23
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『処女教授を喰い尽くせ』第12章

エムリスの視点ここ数日は拷問のようだった。 昼間、私はただの教え子であるエムリス・スターンウルフであり、彼女は私から逃げ回っていた。架空の電話、でっち上げの打ち合わせ、講堂越しに決して合わさろうとしない視線。その拒絶の一つひとつが、自分で認めたくないほど深く胸を抉った。だが夜になると、私はあの仮面の男になった。その姿の私だけが彼女に触れ、味わい、彼女が理性を崩壊させていく声を聞くことができた。仮面だけが私の唯一の安全地帯だった。それがなければ、「番の絆」の衝動があまりにも強く押し寄せてしまう。私の中の狼は彼女を我がものにし、印を刻み、永遠に私たちのものにしてしまえと吠え狂っていた。彼女が真実を知るまでは、それを許すわけにはいかなかった。今夜は、空気が一段と重く感じられた。まるで絆そのものが、何かが決定的に壊れようとしているのを察知しているかのようだった。深夜零時を回った頃、私は窓から彼女の部屋へと滑り込んだ。まず最初に届いたのは、彼女の匂いだった。ラベンダーのボディローション、温かな素肌、そして甘く濃厚な情欲の匂い。その刺激に、ペニスが激しく脈打つ。そして、彼女の姿が目に入った。ミアはミッキーマウスのプリントが入った丈の短いベビードール風のネグリジェを着て、部屋の中央に立っていた。裾は太ももの付け根をかろうじて覆っている程度だった。その姿はどこか滑稽で、同時に胸が締めつけられるほど無垢に見えた。「一度も顔を見たことのない男と、本当に交わりたいのかい?」仮面の下から、低く声を落としてもう一度尋ねた。「この仮面を脱いでほしいとは思わないのか?」ミアの喉仏が上下した。長い沈黙の中、彼女は何も言わなかった。激しく上下する胸、ぎゅっと押し合わされた太もも、私の唇へと視線を落としては慌てて逸らす様子を、私はじっと見つめていた。「まだ……いいの」やがて、わずかに声を震わせながら彼女は答えた。「まずは、これがしたい。このままの状態で」胸の奥がきゅっと締めつけられた。失望だったのかもしれないし、彼女が受け入れる準備ができている以上のものを求めてしまう疼きだったのかもしれない。だが、私は深く息を吸い込んでそれを抑え込んだ。「分かった」私は言った。「君のやり方で進めよう。いつだって君の望む通りだ」彼女はコンドームの箱を取るためにナイトスタンドへと向かい、私はそ
last updateLast Updated : 2026-08-24
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『処女教授を喰い尽くせ』第13章

エムリスの視点「はい」彼女は息を漏らした。「お願い……」私はゆっくりと押し入っていった。彼女の狭く、焼けるような熱さは、危うく私を狂わせるところだった。痛みの兆候がないか彼女の顔を見つめながら、一寸ずつ深く沈み込んでいく。根元まで完全に埋め込み、最奥へと達した瞬間、動きを止めて耐えるのに全力を要した。「女神よ、ミア……」私は呻いた。「君の締めつけは……くそっ」腰をゆっくりと深くうねらせ、動き始めた。彼女の喘ぎ声は次第に大きくなり、その身体も私の動きに合わせて揺れ始める。だが、深く突き入れた途中で、彼女の身体が強張った。「待って」彼女は息を呑んだ。すべての筋肉を硬直させ、私は即座に動きを止めた。彼女の震える両手が伸び、仮面の端を掴んだ。そして、それを剥ぎ取った。冷たい空気が私の顔に触れる。丸々一秒間、ミアはただ凝視していた。彼女の頭が視覚情報に追いついたその瞬間を、私は見逃さなかった。その表情は段階を経て変化していった。混乱、信じられないという思い、そして真実が叩きつけられるとともに、顔から完全に血の気が引いていった。「嘘でしょう……」その声は、かろうじて聞き取れるほど小さかった。「エムリス」それは口を滑らせたわけでも、喘ぎ声が偶然名前に変わったわけでもなかった。恐怖に満ちた、完全な覚醒状態での認識だった。彼女は私の下で硬直し、押し退けようとするかのように両手を私の胸に平らに押し当てた——突き飛ばしはしなかったが。彼女の中を駆け巡る衝撃が伝わってきて、その光景に私の腹の底で冷たく満ち足りた感情がほどけていくのを感じた。いい気味だ、と私の中の静かで独占欲の強い一部が呟いた。あの夜、自分が必死になってしゃぶり尽くしたペニスが誰のものだったのか、これで正確に分かっただろう。見知らぬ他人などでは決してなかったのだ。「私だよ」彼女の顔をじっと見つめながら、静かに告げた。「最初からずっと私だったんだ、ミア」「あなた……」彼女は緑色の瞳を大きく見開き、潤ませながら、ゆっくりと首を横に振った。怒りと絶望、そしてその両方の底にあるさらに飢えた感情の間で揺れ動いている。「あのクラブも。あの仮面も。ずっと知っていたのね。知っていて、私に——」「君自身に私を選ばせたんだ」私は言った。「毎晩ずっと。誰も君の手をあの仮面に向かって無理強いなんてしていない、ミ
last updateLast Updated : 2026-08-24
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『ルームメイト(女×女)』第1章

耳元のイヤホンからは、下腹部の奥に溜まり始めた落ち着かない熱と呼応するように、重く脈打つ低音の音楽が流れていた。鏡の前に立ち、少し体をひねりながら、身体にぴったりと沿う黒のドレスを腰のあたりで撫で下ろした。誰かに求められたいと思わせてくれる、お気に入りの一着だった。強調したい部分すべてがタイトに引き締められ、胸元の開き具合は、見る者に私の身体の美しい曲線を意識させるのに十分な深さだった。トレバーと会うのは三週間ぶりだった。丸々三週間も。今夜こそ、逃れようのない嵐の雲のように募り続けてきたこの疼きを鎮めてくれるはずだった。付き合って八ヶ月。返信の遅れ、ドタキャン、そして欲望というよりも単なる義務のように感じられる味気ないセックスを繰り返してきた八ヶ月間。遠距離だから仕方がないと自分に言い聞かせてきた。彼の友人関係や、ゲームや、終わりのない言い訳のせいなのだと。それでも今夜のために、全身の無駄毛を剃り、肌が輝くまでローションを塗り込み、必死な捧げ物のようにとお揃いのレースの下着を身につけてきたのだ。馬鹿みたい。胸の奥で、また自分から傷つきにいっているのではないかという、いつもの疑念が静かに囁いていた。そして、今まで何度もそうしてきたように、私はその声を無視した。スマホを掴んで時間を確認し、外へ出た。金曜の夜のキャンパスは活気に満ち、寮の窓からは笑い声が溢れ、あちこちでパーティーへ向かうグループの姿が見られた。いつも話には出すものの滅多に行けたことのない、小さなイタリアンレストランへ向かって歩いた。舗装された道にヒールの音が響き、冷たい夜風が剥き出しの脚をかすめていく。今夜だけは期待してもいいはずだ。今夜こそ、彼がちゃんと私を見て、以前のように触れて、これまでの孤独感を忘れさせてくれるかもしれない。レストランの向かいの角に着いたその瞬間、バッグの中でスマホが震えた。トレバー:ごめん、ベイビー。やっぱり男友達と飲みに行くことになった。また今度埋め合わせするよ、いい?私はそのメッセージを二度、そして三度と読み返した。まるでその文字が並び替わって、侮辱ではない何かに変わってくれることを期待するかのように。あっけらかんとした口調は、直接的な拒絶よりも深く突き刺さった。謝罪の言葉も、「会いたい」という言葉もなく、ただ「男友達」とだけ。またしても。私は行き場を
last updateLast Updated : 2026-08-24
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『ルームメイト(女×女)』第2章

その言葉が、耳の奥でずっと鳴り響いていた。ジャスミンは飛びかかってくることも、焦ることもなかった。ただ息を呑むような長い沈黙の中、私にもう一度考え直す最後のチャンスを与えるかのように、じっと私の瞳を見つめていた。やがて彼女はしなやかな身のこなしでベッドに上がり込み、彼女の重みでマットレスが沈み込んだ。二人の間の空気は、息が詰まるほど濃密だった。彼女を求めて伸ばした私の手はまだ震えており、指先は自分自身の愛液で濡れて光っていた。彼女はそれに気づいていた。当然、気づくはずだ。彼女の指先がまず私の指に触れ、そのまま頬を包み込むように滑り上がった。親指が火照った肌を撫で、張り付いていた髪の毛を払いのける。これほど近くにいると、彼女の温かい肌の温もりや、ほのかなバニラローションの香り、そして下腹部の奥を新たな疼きで締めつける彼女特有の甘い匂いがダイレクトに届いた。「震えてるわね」彼女は囁いた。「私、こんなの初めてで……」告白は喉の奥で消え去った。最後まで言う必要はなかった。彼女はすでにすべてを察していた。ジャスミンはお互いの額が触れ合いそうになるまで顔を寄せた。「なら、ゆっくりいきましょう」彼女の唇が、私の唇に触れた。そのキスは、トレバーのそれとはまるで違っていた。強引に舌を押し込まれることもなければ、本番へ急ぐ焦燥感もなかった。ジャスミンはまるで世界中の時間をすべて持っているかのように、私が身を委ねていく一秒一秒をじっくりと味わい尽くすようにキスをした。最初は柔らかく、やがて深く、忍耐強い飢えを滲ませながら私の口を優しくこじ開けていく。彼女の口内は甘く温かで、ついにその舌が私の舌と重なり合った瞬間、自分自身のものとは思えないほど乱れた吐息が口から零れ落ちた。全身に火がついた。彼女は私を確かめるようにほんのわずかに顔を離し、暗く探るような瞳で見つめてきた。「まだ、大丈夫?」私は彼女を引き戻すことで、その問いに答えた。彼女の手がオーバーサイズのTシャツの裾へと伸び、その下へと滑り込んで剥き出しの素肌を撫で上げた。トレバーの前では決して感じたことのない種類の気恥ずかしさに、私は本能的に身体を強張らせた。別の女性に、こんな姿を見られているのだ。奇妙なことに、それは……全く違う感覚だった。ジャスミンはそれを感じ取った。彼女は動きを緩め、指先でお腹に優しく
last updateLast Updated : 2026-08-25
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『アルファの治癒師』第1章

イザベラの視点静寂を鋭く引き裂く最初のノックが響いたとき、私の指は疼く秘部の奥深くに埋め込まれていた。全身が凍りついた。快楽が一瞬でパニックへと砕け散る。何年もの間、私は自分の身体を閉ざし続けてきた。背中にある狩人(ハンター)の刻印が、それを求めていたからだ。他人に触れられることは素性の露見を意味し、欲望を抱くことは一族が命を賭して鍛え上げた鎧に亀裂を入れることを意味していた。だが今夜、その鎧がついに砕け散ったのだ。両脚を大きく広げ、ネグリジェを腰までたくし上げ、孤独から逃れるかのように、腫れ上がった蕾を親指で激しくなぞりながら必死に快楽を追い求めていた。掠れた喘ぎが口から零れ落ちる。あと少しだった。あと一瞬で、まだ自制心を保てているのだと思い込むことができたのに。再びノックが響いた。今度はさらに激しく、切迫していた。「ミス・エンバー! ドアを開けてください! 死にそうなんです!」その声がすべてを断ち切った。無視しろと身体が叫んでいた。イききってしまえと。身を潜めたままでいろと。だが義務感と、ピークポイントの群れで私が生き延びるのを助けてきた呪わしい治癒師としての本能が、無理やり私を立ち上がらせた。指を引き抜き、ネグリジェでその痕跡を拭い去ると、震える指で短剣をひったくった。満たされなかった欲求が身体を苛み続ける中、私はドアへと歩み寄った。「誰?」背中を壁に押しつけながら声を上げた。「ミス・エンバー、頼みます! アルファが……銀の弾丸で撃たれたんです!」アルファ。その言葉は、私自身の血管に銀を流し込まれたかのような衝撃だった。それでも私はかんぬきを外した。二つの人影が、血塗れの巨躯の男を運び込み、私の作業台の上に横たえると、再び嵐の中へと逃げるように去っていった。ドアが激しく閉まる。二人きりになった。私と、戦火の最中に身を隠し治療を受けるため運び込まれてきたピークポイントのアルファの二人だけ。圧倒的な巨躯だった。雨と血が、破れたシャツを剥き出しの筋骨隆々とした肉体に張り付かせている。肉の中に銀の弾丸が鈍く光っていた。我が一族の弾丸。私の血統とともに滅び去ったと思っていた弾丸そのものだった。胃の奥がきゅっと締まった。憎しみが追いつくより早く、治癒師としての手が動いていた。私の指先が彼の燃え盛るような肌に触れた瞬間、琥珀色の瞳がカッと
last updateLast Updated : 2026-08-25
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『アルファの治癒師』第2章

イザベラの視点あの真夜中の取引から、数日が曖昧に過ぎ去っていった。契約は血と誓いによって封じられた。今や私は、形ばかりのイザベラ・フロストベインであり、ピークポイント群れのアルファであるルーカン・フロストベインの妻だった。強大なアルファがなぜ人間の治癒師をこれほど近くに置くのかという疑問を封じるため、儀式は秘密裏に、手早く執り行われた。群れの者たちにとって、私たちは完璧な結びつきに見えていたはずだ。だが実のところ、私たちは必要性と銀の毒によって縛り合わされた敵同士に過ぎなかった。私たちは寝室を共にしていた。一つのベッド、一つの部屋、そして二人とも逃れることのできない一つの嘘。こんな状況は憎むべきだと自分に言い聞かせていた。ルーカン・フロストベインの傍にいる一瞬一瞬が、我が一族が流した血を思い出させるのだと。それでも、私の身体はあの最初の夜に触れた彼の肌の熱を覚えていた。指先に触れた彼の剛直のずっしりとした重みを。恥ずべき情欲に奥底がきゅっと締めつけられたあの瞬間を。今夜、彼の傷口がわずかに再び開いてしまった。命に関わるようなものではなかったが、群れが寝静まった後に、共有の寝室へと私を呼び戻すには十分だった。暖炉の火は低く燻っている。彼が腰掛ける大きなベッドの上に、蝋燭の揺らめく温かな光が投げかけられていた。シャツは脱ぎ捨てられ、逞しい上半身が露わになり、包帯が巻かれていた。薬膏と清潔な布を手に歩み寄ると、心臓は早くも本来あるべき速度を超えて激しく脈打っていた。苛立ちが胸をよぎる。こんな風に彼に近づきたいなどと望むべきではない。こんな引力を感じるべきではないのだ。「じっとしていて」鼓動よりも落ち着いた声を絞り出し、私は囁いた。手慣れた手つきで古い包帯を解いていく。私の指先が彼の温かな肌をかすめた瞬間、下腹部の奥に熱い蜜が溜まり始めた。慈悲深き天よ。拒絶感を覚えるべきだった。彼は敵なのだ。彼の同類が、私の血統のすべてを根絶やしにしたのだから。それなのに私は、こうして身を寄せ、献身的な妻のように彼の手当てをしている。シュミーズの下で背中の狩人の刻印が熱く疼き、これがどれほど間違っているかを突きつけてきた。傷口を優しく拭うが、体勢の都合でさらに顔を近づけざるを得なかった。薄い布地の下で下着をつけずに解放された豊かな胸が、彼の腕をかすめる。その接
last updateLast Updated : 2026-08-25
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『アルファの治癒師』第3章

ルーカンの視点握り慣れた訓練用の刃の重みを感じていたが、今日ばかりは皮膚の下で荒れ狂う嵐を静める役には立たなかった。松の香りと遠くの雨の気配を含んだ鋭い朝の空気を切り裂きながら、私はピークポイント群れの訓練場へと大股で向かった。頭の中は絶えず彼女の周りを巡り続けている。イザベラ。切迫した必要性に駆られたあの瞬間、自らを縛り付けた狩人(ハンター)。彼女の正体の匂いを嗅ぎ取ったあの瞬間、喉笛を食い破っておくべきだったのだ。それなのに私は、誓いと血によって彼女を自分に縛り付けた。必要悪だ、と自分に言い聞かせる。私の血の中にはまだ銀が残っており、それを焼き消すことができるのは彼女の禁断の知識だけだった。だが、その必要性ははるかに危険な何かへと変わりつつあった。アルファとしての私の自制心を脅かす何かに。記憶があの小さな小屋での最初の夜へと引き戻される。銀の毒が液状の炎となって私の血管を焼き尽くしていた夜。彼女の匂いが鼻腔を突くまで、苦痛がすべてを覆い隠していた。成熟した女の匂い、熟れきった情欲、薬草の奥に潜む野性的で甘い芳香。激痛の中にあってもペニスは瞬時に太く硬くなり、身体は即座に反応を示していた。番(つがい)の匂いを嗅ぎつけた獣のように治療台から這い降り、救いを求めて浴室へとよろめいた。太い剛直を鷲掴みにし、一突き、二突きとしごき上げ、ストロークを重ねるごとに飢えが激しく爪を立てた。彼女を組み敷き、濡れそぼった熱の中に突き入れ、あの頭を痺れさせる匂いの源を我がものにする妄想が早くも形作られていた。その時、あの刻印が目に入ったのだ。彼女の肩甲骨の間に焼き付けられた、緻密な狩人の焼き印。氷水を浴びせられたかのように怒りが押し寄せ、情欲の炎は一瞬にして消し飛んだ。殺してやりたかった。今でもそうだ。それなのに、あの匂いの記憶、彼女の身体が快楽を受け入れる準備を整えていた光景は、呪いのようにいつまでもこびりついて離れなかった。訓練場に辿り着き、思考を力ずくでねじ伏せた。命じた通り、イザベラはすでにそこで待っていた。控えめであるはずのシンプルな訓練用のチュニックを身に纏っている。イザベラという女のどこにも、控えめな要素などなかった。朝靄で湿った生地は、まるで第二の皮膚のように彼女の身体のあらゆる曲線にぴったりと張り付いていた。豊かな胸が布地をきつく押し上げ、
last updateLast Updated : 2026-08-25
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『アルファの治癒師』第4章

イザベラの視点私は二人の共有の寝室で待っていた。暖炉の火は低く燻り、大きなベッドの上に長い影を落としている。身に纏っているネグリジェは薄く、慎ましさのかけらも感じさせないほど透けていた。生地は肌にぴったりと吸い付き、冷たい空気と、認めたくない期待のせいで、乳首はすでに硬く尖っていた。ルーカンはまだ訓練場から戻っていない。清潔な包帯と薬膏を用意しながら、これは単なる義務なのだと自分に言い聞かせていた。ただの契約。私が生き延びるために、彼を生かしておく必要があるだけなのだと。けれど、身体は真実を知っていた。彼を求めて疼いていた。傷の手当てをするたびに繰り広げられる、あの危険な駆け引きを渇望していたのだ。ついにドアが開いた。ルーカンが入ってきた。訓練場の匂いをまだかすかに纏っている——汗と、鋼と、私の奥底をきゅっと締めつけるあの野性的な雄の匂い。彼の瞳は瞬時に私を捉え、透けたネグリジェ越しに身体の輪郭をなぞるにつれて、暗く濁っていった。乳首は露骨に硬く尖り、求めてはならない愛撫を求めて主張していた。「待っていたのか」掠れた声で彼は言った。ベッドの端に重々しく腰を下ろし、まだ治りきっていない脇腹が引っ張られたのか、わずかに顔をしかめた。「傷の手当てをしなければなりません」薬の載った盆を手に歩み寄りながら答えた。心臓が激しく早鐘を打つ。大きく広げられた彼の太ももの間に立ち、胸元がちょうど彼の顔の高さになるほど近くに位置取った。薄い生地は、乳首がどれほど硬くなっているかを何一つ隠してくれなかった。「すぐに終わりますから」彼の視線がゆっくりと上がり、胸の膨らみに釘付けになった。ネグリジェ越しに、彼の吐息の熱が伝わってくる。慈悲深き天よ。一歩下がるべきだった。仕事として割り切るべきだった。それなのに私は、彼の脇腹の包帯に手を伸ばすふりをして身を乗り出し、柔らかい胸の重みを意図的に彼の頬へと押し当てた。抑え込む間もなく、甘い吐息が唇から零れ落ちた。その接触は、秘部へと一直線に熱い稲妻を走らせた。包帯を整えるふりをしながらそのまま身を寄せ続け、硬く尖った先端を、無精髭の生えた彼の顎のラインに沿ってゆっくりとなぞらせた。「気をつけろ、人間」彼は低く唸った。両手はベッドの上に置かれ、拳がシーツを固く握り締めている。「閉ざしておくべき境界線に、足を踏み入れるな」
last updateLast Updated : 2026-08-26
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