「あー、うー……」はわわわわわ。可愛い。激かわいい。何なのこの可愛い生き物は。「翠《すい》ちゃん……。可愛い。可愛すぎる。可愛い。かわ……」言語能力、処理落ちしました。何これ癒される。連れて帰りたい。あわわ……。「美咲ちゃん。翠ちゃん、すっごい、可愛い……」「抱っこしてみる?」「いいの?いいんすか?え、手、洗ってくる」いそいそと洗面所へ。「はる兄ぃ、写真撮って」「はいはい」「悠、すっかりお父さんねえ……」「え、今誰の声?」「ダイヤさんだな」「ダイヤ⁈」「美咲さん、ダイヤさんよ?さんを付けなさい。黒瀬家で受け継がれしダイヤよ。この度ネックレスに生まれ変わったの」翠ちゃんの父、はる兄ぃがダイヤさんの声に動じることなく、翠ちゃんに一瞬視線を奪われつつも私のスマホを受け取った。はる兄ぃの奥さんで翠ちゃんのママ、美咲ちゃんはダイヤさんの声に固まっている。その美咲ちゃんから翠ちゃんを受け取る。「はうわ、やわらかい……」「手、ここね。まだ首すわってないから」「深月、こっち向いて。……翠?こっち、こっちだよ?」美咲ちゃんがガラガラをはる兄ぃの顔の横で振る。翠ちゃんがはる兄ぃの方を向いた。「よし。はい、チーズ」カシャ、とシャッター音が響いた。翠ちゃんを美咲ちゃんに戻してスマホを受け取る。ああ……私のスマホに翠ちゃんが……。眼福。「赤ちゃんって体温高いんだね」「体が小さいからね。平熱でも、抱っこすると温かく感じるな」美咲ちゃんから翠ちゃんを受け取ったはる兄ぃは、規則的に左右に揺れている。「はる兄ぃ、それ、何やってんの?」「それやると、翠ちゃん寝るのよ」「ちゃんと育児してる証拠ね悠」「あらダイヤさん。悠さんは、しっかりパパやってくれてますよ」美咲ちゃん、適応完了。早いな。インターホンが鳴った。「兄貴たちかな」「私、出ようか」「お邪魔しまーす」「悠、美咲ちゃん、出産おめでとーう」「デパ地下フルコース、買ってきたよー」はや兄ぃとその奥さんの奈緒ちゃん、その息子の湊《みなと》くんがやってきた。抱っこ紐装備のはや兄ぃ。この姿を想像できない社員は多いだろうな。「おっ。ダイヤさん、ネックレスになったって?」「え、何。隼。誰に話してんの」「私よ私。ダイヤさんよ」「え、ダイヤ、喋る、の?」「だからダイヤさん!さんを
Zuletzt aktualisiert : 2026-09-24 Mehr lesen