真人さんの家に帰ると、陽奈はさっそく新しいもかちゃんをソファに座らせた。「もかちゃん、ここにすわってね!」 ちょこん。 真っ白なウェディングドレスを着たもかちゃんが、ソファの真ん中に座っている。「ママ! みてみて!」「うん。かわいいね」「もかちゃん、けっこんするの!」「そうなんだ。お相手は誰なの?」「えっとねぇ……」 陽奈が部屋をきょろきょろと見回す。そして、真人さんを指さした。「しゃちょーさん!」「えっ、また僕?」 真人さんが驚いた顔をする。「しゃちょーさん、もかちゃんのおむこさん!」「ははっ。僕は大忙しだね」「いそがしい?」「うん。陽奈ちゃんとも結婚する約束をしたし、もかちゃんとも結婚するんだろう?」「そう!」 陽奈が嬉しそうに頷く。「ママとも!」「ちょっ、陽奈!」 もうまたその話!? 真人さんが私を見て、にこっと笑った。「そうだね。葵さんとも結婚しないと」「ま、真人さん!」「ははっ。冗談だよ」 もう、絶対楽しんでる! 私は赤くなった顔を隠すように、キッチンへ向かった。「と、とにかく! ご飯作るから陽奈と遊んでてっ」「了解」「しゃちょーさん! けっこんしきするよ!」「はいはい。では、お姫様。僕はなにをすればいいのかな?」「ここにすわって!」「かしこまりました」 真人さんが陽奈の隣に座る。 すると、陽奈がもかちゃんを抱き上げて、真人さんの膝に乗せた。「はい! およめさん!」「これはこれは。かわいいお嫁さんだね」「でしょ!」 ふたりの楽しそうな声が聞こえてくる。その光景を見て、思わず笑ってしまっ
Last Updated : 2026-10-16 Read more