さらに、ポージングを映えさせるためにベルトやポーチ類を実物の金具やバックルで固定しておくと動いたときに自然に揺れて写真に深みが出る。戦闘版のディテールを意識するなら、端金具やリベットを増やして質感を出すと効果的だ。私は撮影のときに小道具を部分的に外せる設計にして、会場の移動や長時間着用の負担を減らしている。ちなみに劇場版の衣装表現を参考にすると、より重厚なアレンジがしやすいと思う(例として '僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング' の戦闘シーンの雰囲気など)。
胸に刻まれているのは、あの屋上でぶつかり合った瞬間だ。『僕のヒーローアカデミア』のあの“Deku vs Kacchan”の一戦は、単なる衝突を超えていた。技術やデクの戦術も印象深いが、僕が心を持って見ていたのは言葉にならない感情の噴出だった。爆豪の怒り、屈辱、そして長年抑えてきた劣等感が爆発する様は、火薬庫に火をつけたようで、視覚的にも心理的にも強烈だった。
僕はこの戦いで爆豪の強さが“心の強さ”と直結しているのを改めて理解した。殴り合いの合間に見せる脆さや、勝ち負けを超えた仲間との関係の再定義が描かれていて、単純に技の勝敗だけで語れない重みがある。アニメーションの演出も相まって、爆豪の叫びや表情の刻みが観る側の胸を締め付ける。個人的にはこの一戦が彼の成長の分岐点になっていると思うし、それがために何度見返しても新しい発見がある。そういう意味で、あの屋上の戦いは今も僕のなかで最高に印象的だ。