最近『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のファンフィクションを読み漁っていて、特に八幡と雪乃の心理描写が深い作品にハマっているんだ。『人間不信から依存症』という感情の弧を雪乃の視点で描いた作品なら、AO3で見かけた『The Thawing of Winter』がすごく刺さった。雪乃の目線で八幡の心の氷が少しずつ解けていく過程が、繊細な比喩で表現されていて、まるで文学小説みたいだった。
この手の作品で重要なのは、キャラクターの本質を崩さずに新たな深みを加えることだと思う。『The Thawing of Winter』は原作の雪乃らしい理知的なモノローグと、ファンフィクションならではの大胆な心理掘り下げが見事に融合してた。八幡が雪乃の存在に「歪んだ救済」を求める様子を、雪乃が「解凍実験の観察記録」と冷徹に分析しながらも、自分が実験対象になっている自覚がないところがたまらなく良かった。