もう一つの隠れた名作は『Fangs in the Flesh』で、宿主と内なる悪魔という関係性を官能的に昇華させている。虎杖が宿儺の誘惑に抗いながらも、次第に彼の論理に染まっていく過程が痛々しくも美しい。最終章で宿儺が虎杖の心臓を撫でながら囁く「これで永遠に離れられない」というラストラインは、読後数日頭から離れなかった。
エリン・ダークの作品がアニメや映画化された例は現時点ではありませんが、その独特な世界観は映像化に大きな可能性を秘めています。特に『The Key to the Golden Firebird』のような青春小説は、アメリカン・コミング・オブ・エイジムーヴメントの雰囲気と相性が良く、アニメーションスタジオが手がけたら素敵な作品になりそう。