英語で『もぬけの殻』に相当する表現として、『The cat's out of the bag』というフレーズが思い浮かびます。これは秘密が漏れた時や真実が明らかになった時に使われる表現で、日本語の『もぬけの殻』が抜け殻だけが残っている状態を指すのとはニュアンスが異なりますが、何かがすでに起こってしまった後の状況を表す点で共通しています。
『The cat's out of the bag』の起源は興味深く、昔、市場で豚の代わりに猫を袋に入れて売りつける詐欺があったという説があります。袋を開けたら猫が出てきて、詐欺がばれたことからこの表現が生まれたとか。『もぬけの殻』のように、何かがすでに終わってしまった状態を表す表現は、文化によって全く異なるイメージで表現されるんですね。
もう一つ、『Empty shell』という直訳に近い表現もありますが、これはどちらかと言えば生き物の抜け殻そのものを指すことが多く、日本語のように比喩的に使われることは少ないです。『もぬけの殻』の持つ、人が去った後の空虚さや寂しさを表現するなら、『The place was deserted』や『All that remained was an empty husk』といった方が近いかもしれません。