魂が入れ替わった私は、ダメ夫の体で仕返しある多重衝突事故で、私・森上新菜(もりがみ にいな)と夫・早志寛一(はやし かんいち)の人生は、根本から交換してしまった――
目を覚ますと、私たちの体が入れ替わっている!
今、彼は産後ケアセンターのベッドで、胸元に母乳がにじんだ大きなシミが二つできて、顔色を青ざめさせて私を睨みつけている。
「新菜っ!!元の体に戻してくれ、今すぐに!!」
私は、彼の硬く締まった筋肉の体を軽く揺すり、ニヤリと笑みを浮かべた。
そして、寛一の目の前で、彼が持ち歩いていたスマホを手に取り、彼の初恋の相手・星屋素江(ほしや もとえ)に電話をかけた。
電話がつながると、私は気だるげに口を開いた。
「ねえ、素江、新菜は出産したばかりで体がまだ回復してないんだ。前から籍が欲しいって言ってただろ?彼女の世話を完璧にやり遂げたら、そん時は認めてやってもいいぜ」