もう一度、おばあちゃんの孫娘に私、篠原結衣(しのはら ゆい)と弟の篠原翔太(しのはら しょうた)は、パパの篠原健介(しのはら けんすけ)の冷蔵冷凍車の中で遊んでいた。
翔太は私が手に持っていたアイスクリームを強引に奪おうとしたが、私はそれを拒んだ。
彼は私を激しく突き飛ばし、私はバランスを崩して地面に倒れ込んだ。
そのまま気を失ってしまった。
ようやく目を覚まし、冷凍車の荷室で翔太を見つけた時、彼はすでに氷の彫刻のように凍りついていた。
監視カメラには、彼が中で三時間も「ママ、助けて」と泣き叫ぶ姿が映っていた。
ママの篠原綾音(しのはら あやね)は映像を見るなりその場で泣き崩れ、私の髪を掴んで壁に何度も打ち付けた。
「あなた、死んでるの?駐車場の入り口にいたくせに、どうして扉を開けてやらなかったのよ!」
パパは目を真っ赤に血走らせ、私をそのまま中へと放り込んだ。
「翔太は中で寒くて怖かったんだ。お前も中に入って、その苦しみを味わってみろ!」
分厚い扉が容赦なく閉ざされ、暗闇と寒さが瞬く間に私を飲み込んだ。
私は、翔太が息絶えたばかりのその隅っこにうずくまった。歯の根が合わずガチガチと鳴り、意識が次第に遠のいていく。
ごめんなさい、パパ、ママ。私は寒くない。ちっとも寒くないよ。
来世では、もう二度とアイスクリームなんて食べない。