海外ドラマでよく耳にする表現でいうと、'ring a bell'がピッタリくる気がする。あの微妙に覚えがあるけど確信が持てない感じをうまく表現している。例えば『フレンズ』のエピソードで、ジョーイが昔会った女性のことを話していて、モニカが'I think it rings a bell'とか言ってたシーンが思い浮かぶ。
このフレーズの面白いところは、そのニュアンスの幅広さだ。完全に記憶から消えかかっていることから、なんとなく心当たりがある程度まで、いろんなレベルで使える。『ハウス・オブ・カード』では、下院議員が過去の汚職事件について詰問された時に、'That name doesn't ring any bells'って言い逃れしてたのが印象的だった。
文化によってこういう表現の受け止め方も変わってくるみたいだ。イギリスドラマの『シャーロック』では、この表現がもっと直接的な記憶の有無を問う感じで使われていた。ホームズが事件の手がかりを見つけた時、ワトソンに'Does this ring any bells?'って聞いてたね。アメリカドラマに比べて、より論理的な文脈で使われる傾向があるのかもしれない。