八年の愛、儚く散りて息子の五歳の誕生日、家族三人で流星群を見に行った。その途中で夫が電話を受けて急いで出て行った。
真夜中に、息子が喘息で発作を起こしたが、喘息の薬は夫の車の中にあった。
荒野で人気のない場所を、息子を抱きながら必死に走り回り、何度も夫に電話をかけ続けたが、返ってきたのは冷たいメッセージだけだった。
【急用中だ。邪魔するな】
翌日、ようやく夫から電話がかかってきたが、電話口から聞こえてきたのは夫の初恋の女の声だった。
「昨夜、私の愛犬が急病で亡くなって、彼が私を心配して一晩中付き添ってくれたの。今ようやく眠ったばかりだから、何か用があれば私に伝えてくれればいいわ」
息子の氷のように冷たい頬を撫でながら、私は言った。
「彼に伝えて。離婚すると」