実在しない妹のせいで、みんな敵になった私、清水菜々子(しみず ななこ)は出張から戻り、両親に大切なお土産を渡した。中身を確認した二人は、突然表情を曇らせた。
「妹の分はどうしたの?」
一人っ子の私は思わずきょとんとした。「お父さん、お母さん、何言ってるの?私は一人っ子だよ?」
二人は、私がわざと妹をいじめていると怒り出し、頭を冷やせと私を家から追い出した。
私は慌てて家族写真を取り出し、4人目なんてどこにも写っていないと必死に訴えた。
それでも、両親は怒鳴り散らし、警察を呼ぶと言い出した。
「目の前にいるのに、しらばっくれるな!妹を亡き者にしたいのか。この罪深い奴め、牢屋にぶち込んでやる!」
その夜、私は街に放り出された。冷たい雨に打たれながら、すがる思いで彼氏に電話をかけた。
「あなたまで、私に妹がいるなんて言わないわよね?」