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「しかと」という言葉は、古風な響きがありながらも現代の会話で稀に登場する表現だ。堅苦しい印象を与えるかもしれないが、実は使い方次第で独特の味わいを出せる。
例えば『鬼滅の刃』で冨岡義勇が「しかと受け取った」と言うシーンがある。ここでは「しっかりと」という意味で使われ、覚悟や確実性を強調する効果がある。時代劇や歴史物のアニメでは、このような古語的表現がキャラクターの風格を上げるのに一役買っている。
日常会話で使うと少し芝居がかった感じになるが、仲間内の冗談や特定のムードを作りたい時にあえて使ってみるのも面白い。特に書き言葉として使う場合は、文章に重みと格式をもたらす効果がある。
歌舞伎や時代劇の影響か、「しかと」には一種の演技性が伴う。『るろうに剣心』の緋村剣心が「しかと」を使う時、そこには武士としての矜持が感じられる。
現代では法律関係の文書や式辞など格式を重んじる場面で生き残っている。卒業式で「しかと心に刻みます」と言えば、平凡な「しっかり覚えます」より印象に残る。
ただし、あまり形式張らない場面で使うと違和感があるので要注意。古風な響きを逆手に取って、あえての使い方ができると日本語の深みを楽しめるだろう。
この言葉に出会ったのは『ペルソナ5』の明智吾郎の台詞だった。「しかと覚えておく」という言い回しに、どこか冷たさを感じた記憶がある。
「しかと」には「しっかりと」という意味の他に、威圧的なニュアンスを込める使い方もある。上司が部下に「しかと心得よ」と言う場合、単なる確認以上の強い命令を含むことがある。
逆に、親しい間柄でわざと大袈裟に使うとユーモアになる。例えば友達から借りた本を返す時に「しかとお返しします」と言えば、くだけた冗談として通じる。状況に応じて表情を変える、実に柔軟な言葉だ。
「しかと」は「確かに」や「きちんと」を意味する言葉で、主に誓いや約束の場面で使われることが多い。『キングダム』の信が「しかと承知した」と宣言するシーンを思い出す。あの瞬間の緊迫感と言葉の重みは、現代語ではなかなか出せないものだ。
若者同士のカジュアルな会話には向かないが、ビジネスメールの締めや改まった場面での返答に使うと、相手に対して真摯な態度を示せる。ただし使いすぎると堅苦しすぎるので、タイミングを見計らうことが大切。古語の持つ厳かさを現代に活かす知恵が必要な言葉だ。