記憶をたどると、
チャーミーのアニメ本編での初登場は完全にコメディパートとして設計されていると感じられた。
まず場面はにぎやかな導入で、他の登場人物がやや真面目に動いているところへ小さな騒動を巻き起こす形で現れる。羽音と共に飛び込んできて、狭い場所に入り込んで困ったり、思わぬタイミングで大声を出したりする。シーン全体のテンポを軽くし、見ているこちらの緊張をほどく役割を担っていたのが印象的だった。
当時はその軽さに笑ってしまったけれど、後から振り返るとキャラクター性の説明が非常に効率的で、短い出番で性格や動きの特徴を見せ切る巧みさがある。声のトーンや効果音の使い方も初登場のインパクトを強めていて、個人的にはあの一連のやり取りでキャラへの好感度が一気に上がった。作品名でいうと、あの導入は' Sonic X 'の中で描かれる典型的な初登場シーンに近いと思う。