壊しに行ったパーティーの主役は俺だったある日、母の手違いで「幸せな家族」っていうライングループに招待されちゃった。
グループのメンバーは三人だけ。母と父、それから「いつき」っていう名前の見知らぬ男の子。
両親はその子の誕生日パーティーの準備ですごく盛り上がってた。でも本当は、明日は俺の誕生日なんだ。もう10年も、ずっと忘れられてる日。
母は言った。【会場はとびきり華やかにして、彼を本当の王子様にしてあげるの】
【お金はいくらでも出すよ。ただ、竜也(たつや)には知られないようにね。うるさいから】父も言った。
俺は黙ってそのやり取りをスクショした。いつか、全部ぶちまけてやろうって思った。
その時、優等生の妹・千葉千佳(ちば ちか)から個人メッセージが届いた。送られてきたのは、母とのやり取りのスクショだった。
【母さん、お兄ちゃんのサプライズ誕生日パーティー、準備はもう終わった?お兄ちゃんを騙すのはこれが最後だって、私と約束したよね】