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三年後、勝ち組になった俺は戻ってきた

三年後、勝ち組になった俺は戻ってきた

Par:  ニコたんComplété
Langue: Japanese
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結婚届を提出しようとしたその日、恋人である鈴木碧(すずき あお)は俺・伊藤蓮(いとう れん)を区役所から追い出し、代わりに幼なじみの田中明(たなか あきら)を中へ連れて行った。 「明の子供に戸籍が必要なの。私たちが離婚したら、あなたと結婚するわ」 彼女は全く気にも留めない様子でそう言った。 誰もが、一途な俺なら喜んで彼女を待つだろうと思っていた。 何しろ、俺はすでに彼女を七年も待っていたのだから。 しかしその夜、俺は家族の取り決めに従い、お見合いのため国を出て、彼女の世界から姿を消した。 そして三年後、俺は社長である妻の帰国に同行した。 妻は急用があるため、国内支社が俺を迎えに来るよう手配した。 まさかそこで、三年ぶりに碧に会うことになるとは。 「もう十分騒いだでしょう、戻ってきてよ。明の子供が幼稚園に入るから、送迎はあなたが担当して」

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Chapitre 1

第1章

結婚届を提出しようとしたその日、恋人である鈴木碧(すずき あお)は俺・伊藤蓮(いとう れん)を区役所から追い出し、代わりに幼なじみの田中明(たなか あきら)を中へ連れて行った。

「明の子供に戸籍が必要なの。私たちが離婚したら、あなたと結婚するわ」

彼女は全く気にも留めない様子でそう言った。

子供、戸籍……そんなの、聞くからにデタラメな言い訳だった。

だが、誰もが、一途な俺なら喜んで彼女を待つだろうと思っていた。

何しろ、俺はすでに彼女を七年も待っていたのだから。

しかしその夜、俺は家族の取り決めに従い、見合いのため国を出て、彼女の世界から姿を消した。

そして三年後、俺は社長である妻の帰国に同行した。

妻は急用があるため、国内支社が俺を迎えに来るよう手配した。

まさかそこで、三年ぶりに碧に会うことになるとは。

……

空港の到着ロビーで、俺の英語名が書かれたネームボードを掲げる人影を見つけた。近づいてみると、なんと三年ぶりに再会した元カノの鈴木碧だった。

彼女は夫の田中明と数人の親友を連れて、中をじっと見つめながら首を長くして誰かを待っている様子だった。

「あれ?碧ちゃん、この人、あんたの元彼、ロデ男の蓮じゃない?」

すると碧は俺を見て驚いたが、すぐに平然を装って言った。

「どう?言った通りでしょ、蓮なら必ず素直に戻ってくるって」

それを聞くと、その場にいる皆が皮肉っぽく笑いながら俺を見た。

「あの時、一言も言わずに消えたくせに、今更よりを戻したいっていうの?碧がいい生活してるのを見て、毎日後悔しながら布団の中で泣いてたりしてたんじゃない?」

「でもさ、偶然を装うなら、なんでカジュアルな格好で来たの?ちゃんとした服を着たほうがいいよ?」

「碧がいないと、まともな服すら買えなくなったんじゃない?惨めね!」

以前は俺が碧に会うためなら、必ず一番似合う服を選び、入念に身だしなみを整え、最もカッコいい姿を見せていた。

だが今は、そんな必要はもうどこにもない。

妻が妊娠してフォーマルな衣装を着なくなってから、俺も彼女に合わせて、楽な格好でいた。このカジュアルな服も、実は妻がわざわざオーダーメイドしてきたものなのだ。

でも彼女たちの話を聞いて分かった。英語名しか知らされていなかったため、彼女たちは今回、迎う対象が俺だとは知らなかったんだ。

俺が沈黙を保っていると、昔俺と親しかった一人が急いで取り繕った。

「まあまあ、蓮、戻ってきてくれてよかったよ。実は碧ちゃん、ここ数年ずっと君を探してたんだ……あちこちで消息を聞いて回ってたのよ!」

碧の笑顔がぎこちなくなったが、すぐに何事もなかったように言い直した。

「明の子供はもうすぐ幼稚園に入るから、これからはあなたが送迎を担当してね」

碧は相変わらず、自分勝手な傲慢さを崩さない。

だが、もう俺は彼女を許し続けたあの頃の少年ではない。再会した今、心に残っているのは嫌悪感だけだ。

彼らとここで時間を無駄にしたくなかった。だが、正体を明かそうとしたその時、田中が先に口を開いた。

「伊藤、碧ちゃんを責めないでくれ。彼女も君のことを考えてそうしているんだ。何せ三年も姿を消していたんだから、外で何をしてたか誰にもわからない。

今やこんな貧相な姿じゃ、たとえ俺の秘書役を君にやらせようとしても、務まらないだろうし。

まあ安心してくれ、俺の娘の面倒を見るのも、立派な仕事だ」

三年ぶりの再会でも、田中は相変わらず高慢で、そして相変わらず俺を不快にさせ、眉をひそめさせる。

碧は俺が以前のようにヤキモチをしているのだと思い込み、一瞬得意げな表情を浮かべた。

「もういいでしょう?外でやっていけなくなったくせに、そんなこと気にしてどうするの?」
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