『The Last of Us Part II』でエリーがジョエルのギターを弾くシーンが思い浮かびます。冬の厳しい寒さの中、凍った指で弦をはじく感触が画面越しに伝わってくるよう。楽器の木部の温かみと、喪失感からくる心の冷たさが同居している瞬間です。弦の振動がプレイヤーのコントローラーに伝わる細やかなフィードバックが、感情の振幅をさらに際立たせています。
『The Last of Us Part II』の冒頭シーンは、感情的な冷たさを突きつける傑作だった。エリーブジョエルとの穏やかな時間が、突然の暴力で切り裂かれる瞬間。あのシーンの演出は、キャラクターの体温が画面から消えていくのを感じさせるほど計算尽くされていた。
音響効果の消えていく処理や、カメラワークの硬直感が不気味に作用する。プレイヤーは『冷たさ』を物理的に体験させられる。ゲームというインタラクティブメディアだからこそ、現実の喪失感と同質の凍てつく感覚を伝えられたのだと思う。あの後数時間経っても手指の痺れが取れなかったのは、単なるメタファーではない。