三度の流産を越え、極悪セレブ界を完全制圧結婚生活3年、3度の流産。
3度目の悲劇に見舞われ、冴島星歌(さえじま せいか)が手術台で苦しんでいたその時、夫の冴島飛鳥(さえじま あすか) はあろうことか、義理の姉の双子の出産に付き添っていた。
病院を出たその足で、彼女はついに決断を下す。
もはや「元」夫となる男に、一通の離婚届を突きつけたのだ。
「別れましょう。それがあなたのためよ」
「離婚だと?本気で言っているのか?俺の気を惹きたいなら、そんな白々しい嘘をつく必要はない」
相変わらずの傲慢な態度に、星歌は何も言い返さず、ただ静かに微笑んでその場を去った。
「あなたのため」というのは、紛れもない本心だった。
今の彼女には、もう新しい「後ろ盾」がいるのだから。
たとえ冴島家が帝都の社交界を牛耳る名家であろうとも、手出しのできない相手が。
過去を断ち切り、仮面を脱ぎ捨てた星歌。次々と明かされる彼女の真の姿に、冴島家の人々は言葉を失う。
これがあの、実家の後ろ盾もなく、ただ虐げられていた大人しい嫁の正体なのか――?
世界的企業のCEO:「星歌、早く自由になってくれ。もう待ちきれない」
財閥のドン:「すぐに離婚だ!さもなくば冴島家を潰す!」
国際弁護士:「離婚訴訟なら任せてくれ。星歌、君が一度振り向いてくれるだけで僕は幸せだ」
飛鳥は高を括っていた。彼女は永遠に自分のそばにいると。
だが、彼女が手の届かない「高嶺の花」となって再び目の前に現れた時、その独りよがりなプライドは音を立てて崩れ去った……