「憂き目」という感情を音楽で表現するなら、やはりクラシックの世界にヒントがある気がする。ショパンの『葬送行進曲』のような重苦しいテンポと下降旋律は、まさに絶望感を音にしたようだ。
現代作品だと、『NieR:Automata』のサウンドトラックにある『Weight of the World』の英語版も心に刺さる。歌詞の"I feel like I'm losing hope"というフレーズと、壊れそうなボーカルが憂鬱を増幅させる。ゲーム内でこの曲が流れるシーンは、プレイヤーに深い無力感を味わわせる名シーンだった。
憂き目を表現する音楽の特徴として、マイナーキーの使用や不規則なリズムが挙げられる。これらは聴き手の不安をあおる効果があり、『Dark Souls』シリーズのボス戦BGMもその典型だ。