日本語の『腹をくくる』という表現は、英語ではいくつかのニュアンスの異なるフレーズで表現できます。特にビジネスやスポーツなど、重要な局面で使われるこの言葉は、英語圏でも同様に決意や覚悟を表す便利な表現が存在します。
最も一般的なのは『bite the bullet』でしょう。文字通り「弾丸を噛む」という意味で、痛みに耐える覚悟を表す19世紀の軍隊用語が起源です。手術中の麻酔がない時代、兵士たちが弾丸を噛んで痛みに耐えた故事から来ています。今日では困難な決断をする時や、不快な状況を受け入れる時などに使われ、『腹をくくる』に近いニュアンスがあります。例えば『I had to bite the bullet and accept the challenging project』(難しいプロジェクトを受けるために腹をくくらなければならなかった)のように使えます。
もうひとつよく使われるのが『steel oneself』です。文字通り「自分を鋼のように鍛える」という表現で、心を固めるイメージがあります。『She steeled herself for the difficult conversation』(彼女は難しい会話に備えて腹をくくった)という使い方が可能で、特に精神的にタフな状況に臨む時にぴったりのフレーズです。スポーツ選手が大事な試合前に使ったり、ビジネスパーソンが重要な交渉前に用いたりする表現としても知られています。