ケーブルと空白の間でつながったはずの言葉が途切れる感覚を表現するサウンドトラックとして、まず思い浮かぶのが'Life Is Strange'系の叙情的スコアやインディー作品群だが、特にゲーム『Death Stranding』の音楽はそのテーマを鋭く掬い上げている。同作では遠くから届く歌声や断続的な電子音、通信のノイズが随所に重ねられ、プレイヤーに「伝わらない」という体験を音で強制する。
音楽が虚しさを表現するとき、それはまるで空気中に漂う微粒子のような存在感がある。『NieR:Automata』のサウンドトラックが良い例で、『Weight of the World』は人間の存在意義に対する問いを、電子音とヒューマンボイスの融合で描き出す。
特に印象的なのは、メロディーが繰り返されるうちに少しずつ歪んでいく手法。これって、ちょうど日常の中に潜む虚しさがじわじわと心を蝕んでいく過程に似ている。ピアノの単調なリズムが、まるで砂時計の砂のように時間の無意味さを可視化してしまうんだ。
『秒速5センチメートル』のエンディングテーマ『One more time, One more chance』は、切なさと諦めが混ざった独特の雰囲気を持っています。山崎まさよしの声の質感と歌詞の内容が、別れの予感を強く感じさせます。
特にピアノの旋律がゆっくりと消えていくように終わる部分は、まるで関係が薄れていく様子を音で表現しているかのようです。この曲を聴くと、誰もが過去の別れや失いかけた感情を思い出すのではないでしょうか。