部屋に緑を置くと空間が引き締まる。私は細かいディテールで遊ぶのが好きだから、小さな
常緑樹は実に重宝する道具だと感じている。
まず紹介したいのはポドカーパス(学名: Podocarpus macrophyllus)。細長い葉とスマートな幹で、スリムなフォルムが欲しい場所にぴったりで、和洋どちらのインテリアにも馴染む。置き場所の光が十分なら枝ぶりを生かして高さを出せるし、葉が大きめだから存在感もある。
次に挙げるのはベンジャミン('フィカス・ベンジャミナ')。窓辺の少し離れた場所で穏やかな樹形を作ると、室内の視線をやさしく誘導してくれる。葉が落ちやすいタイミングはあるけれど、光と水のバランスを整えれば長く楽しめる。最後にヒイラギモドキ('イレックス・クレナタ')を小さめに仕立てると、コンパクトなグリーンの塊として安定感が出る。
私は季節感を出しすぎず、年中安定したグリーンを好むので、これらを用途に合わせて使い分けることが多い。育て方はシンプルに、過乾燥と直射日光だけ気をつければ扱いやすい植物ばかりだと伝えておきたい。