ふと思ったんだけど、グッズメーカーが『
エイデン』のラインナップで特に推しているのは、やっぱり“目を引く中心アイテム”が多いように感じる。具体的にはハイエンドなスケールフィギュアや豪華限定版のコレクターズボックスが最初に出てくることが多い。精密な造形と彩色でキャラクターの魅力を最大限に引き出すタイプの立体物は、販促でも大々的に打ち出されるし、予約特典や数量限定のシリアルナンバー付きで希少性を演出して売り出す戦略がよく見られる。メーカー側としては“これさえあれば”というセンター商品を前面に置いて、あとはそれに合わせた周辺グッズで幅広い層を取り込むやり方をしている印象だ。
さらに注目ポイントとして、視覚的にインパクトのあるアートブックや設定資料集、画集も強く推されることが多い。キャラクターデザインのラフや未公開カット、開発秘話的な文章が載った豪華装丁の一冊は、ファンなら見逃せない魅力を持っている。加えて、比較的手に取りやすい価格帯で並べられるのがアクリルスタンド、缶バッジ、アートカードなどの小物類。これらはイベント限定や店舗別特典と組み合わせて、コレクター心をくすぐる形で販売されることが多い。個人的には、まず目を引くビジュアル系アイテム(フィギュアやアートブック)を押し出して、そこからTシャツやパーカー、トートバッグのようなアパレルに展開する流れが王道だと感じる。
アクセシブルな選択肢としては、サウンドトラックやテーマソングをまとめたCD(あるいはデジタルダウンロード特典付き)や、限定デザインのピンバッジ、メタルキーリングなどの小物も忘れられない。これらはコストを抑えたい層や、気軽にコレクションを始めたい人に向けた“入り口商品”としてよく推される。結局のところ、メーカーが推すものには三つの役割があって、目玉の高額商品で話題を作り、アート系で深堀りファンを満足させ、手頃な小物でファンの裾野を広げる。自分のコレクション方針に合わせて、その中から何を重視するかを選ぶのが楽しいところだ。