スクリーンを見終わった直後に頭に残った断片をつなげると、最新のゾンビ映画は確かに観客を選ぶ作りになっていると思う。まず作り手の意図がはっきりしていて、恐怖の種類をきっちり分けている作品が多い。例えば『28 Days Later』のようにスピード感と不安を全面に出すタイプと、もっと人間ドラマに寄せるタイプでは評価の基準が変わる。私はスピード感のある演出に弱いので、場面転換やカメラワークの良し悪しで評価を大きく左右することが多い。
次に脚本の厚みが重要だと感じる。単にゾンビが出てくるだけだと飽きられやすく、登場人物の選択や倫理的ジレンマが深堀りされていると高評価になりがちだ。最新作の中には、社会的テーマを織り込みつつ最後までテンポを維持できているものがあり、そういう作品は口伝えで評価が広がる傾向がある。個人的には、恐怖の見せ方と人物描写のバランスが取れていると安心して推せる。
PO2Sの世界観でLGBTQQIAAPのキャラクターを自然に描いた作品といえば、'Bloom Into You'が真っ先に頭に浮かぶ。主人公のゆうと仲村の関係性は、従来の恋愛物語の枠組みを超え、セクシュアリティの揺らぎを繊細に表現している。
特に印象的なのは、キャラクターたちがラベルに縛られない形で自分らしさを見つけていく過程だ。アニメーションの美しさと相まって、静かながらも深い感動を呼び起こす。この作品は青春の等身大の悩みを、性別や嗜好性を超えて描き出している。