バルトロメオについて語るとき、まず目につくのは見た目と態度のインパクトだ。異様にトゲトゲした服装、強烈な表情、そして「海賊なのに熱烈なファン」を公言するギャップが、単純な強キャラの枠に収まらない魅力を生んでいる。見た目が派手だから一目で覚えられるし、能力の“バリア”は視覚的な描写が映えるため、アニメや漫画のコマ映えが抜群だ。自分はあの最初の登場シーンを見たとき、笑いと同時に「このキャラは何かやってくれる」と直感した。こういう直観的な記憶に残る瞬間が、人気の種になると思う。
性格面では極端さが功を奏している。冷酷な側面と一見コミカルなファン気質が混ざり合うことで、読者の感情を揺さぶる。自分は特に“盲目的な忠誠心”の表現に惹かれた。単なる悪役ではなく、信念やアイデンティティが見えるから、同情やネタにされる余地が生まれる。加えて声優の演技やアニメ演出がキャラのテンションを倍増させた点も無視できない。こうした複合的要因が重なり合って、ファンが自然と増えていったと感じる。
ファンアートの傾向は非常に多彩で、視覚要素が強い分だけ表現の幅が広い。まず王道としてはデフォルメ系のかわいい絵柄、所謂チビキャラでの“にぎやかネタ”が多い。次にシリアスな再解釈——傷や汚れ、バリアを光の反射や亀裂でドラマチックに描くものも人気だ。個人的に面白いと感じるのは、バリアそのものをキャンバス代わりにして別キャラや別世界を閉じ込めるようなメタ表現。クロスオーバーも多く、別作品のヒーローと並べて“推し被り”を楽しむ作者もいる。
作品内での役割や名場面が多いキャラほど二次創作が盛り上がる。だから描き手は台詞回しやクセ顔、特有のポーズを素材にしてバリエーションを作りやすい。自分の経験では、描く際にバリアのテクスチャと表情のバランスを大事にすると、原作の魅力を活かしつつオリジナリティが出せる。こういう点が、今後もファンアートの源泉になっていくだろうと思う。