ファンはショゴスを題材にどんな二次創作を書いていますか?

2025-11-05 11:04:13 78

3 回答

Tessa
Tessa
2025-11-07 21:32:45
ショゴスという題材から生まれる作品群は、予想以上に多様だ。

最初の印象はもちろんクトゥルフ的な恐怖を活かしたものだけれど、それに収まらない展開を楽しむ創作がたくさんあると感じる。僕がよく目にするのは、まず古典的な恐怖再現派だ。ここでは『クトゥルフ神話』の文脈を踏まえつつ、未知の存在としての壮大さや人間の無力さを丁寧に描く。叙情的な文体や日記形式でゆっくりと狂気が積み重なる短編が多く、読み終えた後にじわじわと効いてくるタイプが好きだ。

次に驚かされるのは同情的・共感的な再解釈だ。ショゴスを単なる怪物ではなく、記憶を失った存在や感情を獲得する過程にある存在として描く作品が増えている。僕はそういう作品に弱くて、外見と内面のギャップを丁寧に掘り下げる話を読むとつい涙ぐんでしまう。

最後にクロスオーバーやパロディでの使われ方にも目を引かれる。たとえば水と孤独を扱った映画的なモチーフと絡めた短編では、予想外に優しい関係性が生まれていて、『シェイプ・オブ・ウォーター』の空気感を借りつつ独自の解釈で救いを描いているものに心を動かされた。ジャンルを横断してショゴスという素材が生きる瞬間を探すのが、僕の楽しみの一つになっている。
Noah
Noah
2025-11-08 16:03:36
ふとユーモアを交えた作品に出会うと、肩の力が抜けることがある。私がよく見るのは、ショゴスを日常に無理なく溶け込ませるコメディ寄りの二次創作だ。

たとえば魔法世界ものの舞台にショゴスが登場する話は、非常に人気がある。『ハリー・ポッター』的な設定に置くと、ショゴスが魔法省の掃除用具だったり、誤召喚されて家庭教師を務めたりするパターンがあって、作者の遊び心がにじみ出る。意外にもそうしたギャグ路線は、読者にとって親近感を湧かせる効果がある。私が笑ってしまうのは、作者が異形を“扱い慣れている”様子で、変な説明を一切付けずにスッと世界に組み込んでしまう瞬間だ。

加えて、擬人化や“家庭用ショゴス”としての二次創作では、怪物らしさを活かした日常の小ネタが豊富だ。例えば柔体の特性で布団を丸ごと洗ってしまうとか、声にならない唸りで家電を直すといった、非現実が日常に溶ける笑いが好きだ。最後に、こういうライトな作品は初めて触れる人にも入りやすいので、コミュニティの入口としても機能しているなと感じている。
Kimberly
Kimberly
2025-11-08 18:35:55
骨太の題材を土台にして、想像力をひねり出す作り手が多いと感じる。オレは特に、巨大な身体性や集合体としての特性を別の物語世界に違和感なく持ち込むクロスオーバー作品に惹かれる。

具体的には、文明と怪物の衝突を描くタイプの二次創作が目立つ。『進撃の巨人』のような世界観にショゴス的な存在を混ぜると、巨人性と群体性の対比が際立って、戦術的な描写や兵士たちの心理が深掘りされる。そこでは怪物は単なる脅威ではなく、戦争や搾取のメタファーとして機能することが多く、読んでいて身につまされるものがある。

また別の手法として、視点を変えて人間側ではなく「怪物側」の語りで物語を組み立てる作品も多い。オレが読んだ中には、集合体が断片的な記憶をつなぎ合わせる形式で語られる短編があり、人間の言語を学ぼうとする過程や、他者との触れ合いで微かな倫理観が芽生える描写が胸に残った。こうした角度は、恐怖を与えるだけでない思想的な厚みを作品に与える。最後は、一緒に物語を作る手触りそのものが楽しいと感じるから、つい深追いしてしまうんだ。
すべての回答を見る
コードをスキャンしてアプリをダウンロード

関連書籍

私を愛してくれる人はいない
私を愛してくれる人はいない
幼い頃から、兄と父は、ずっと姉・朝倉紗良(あさくら さら)ばかりを可愛がってきた。私を嫌っていた。 パーティーで私がいじめられたとき、助けてくれたのは――裏社会の組長、橘智也(たちばな ともや)だった。そして私が彼の最愛の人だと宣言し、今度誰かが私をいじめたら絶対に許さないと言った。 智也は私のために森の奥にある別荘を買い取り、私の大好きなチューリップをいっぱいに植えて、全国で話題になった豪華な結婚式を挙げてくれた。 一時、私は誰もが羨むような存在になった。 妊娠七ヶ月のとき、父の誕生日パーティーに参加していたら、突然大火事が起きた。 偏愛している父と兄は紗良を守って逃げ、私は火の中で死にかけた。最後に智也が私を救い出してくれた。 病院で目を覚ますと、私は心が砕けるような場面を目にした。 「誰がこの火事を起こさせたんだ!」智也は顔を曇らせて言った。「彼女はまだ妊娠七ヶ月だぞ。こんなことして早産させて、結花とお腹の子を殺すつもりか!」 兄と父は小声で言い訳した。「紗良の白血病はもう待てないんだ。医者も早く手術しろって言ってる。子供の骨髄が必要だから……」 「俺はお前らより紗良の命を心配してる。 そうじゃなきゃ結花と結婚したりしない! だが結花を傷つけるのは許さない。俺には俺の計画がある!」 智也は警告するように言った。 「紗良を救うのが目標だが、紗良を救うために結花のことを犠牲にするなんて許せない!俺は認めない!」 私は慌ててその場から逃げ出した。彼が私と結婚したのは愛していたからじゃない、紗良を救うためだったのだ! 彼の私への優しさも、すべて紗良のためだった。 彼も父や兄と同じで、好きなのは紗良で、私じゃなかった。 誰も私を愛さないなら、私は去るとしよう。
7 チャプター
継母は八つ子を授かり、意地悪な継娘は家を追い出される
継母は八つ子を授かり、意地悪な継娘は家を追い出される
東京のお嬢様は貧乏人を見下していた。特に私のことは目の上のたんこぶだった。 私は貧しかったが、成績優秀で特別に名門大学に合格した。 「あんたみたいな下等な人間が、この私と同じ学校に通う資格なんてあるの?」 私の椅子には画鋲が仕込まれ、シャンプーボトルの中身は接着剤に変えられた。 彼女は堂々と校門前で車をぶつけてきたこともある。 ただ私が田舎くさい貧乏人だという理由だけで。 生き延びるため、私は彼女の物腰の柔らかい父親に目をつけた。 女性が絶えない東京の大物実業家。 だが、子供に恵まれず、長年松本咲夜一人しかいなかった。 高慢なお嬢様は、私を寝たら捨てられるゴミだと思っていた。 でも、私の家系の女は妊娠しやすい体質。あっという間に大物実業家との間に七人の御曹司と一人のお嬢様を産んでしまった。 松本咲夜一人で、私たち母子九人と戦えるはずがない。
8 チャプター
妻をジムに行かせてはいけない
妻をジムに行かせてはいけない
僕は窓の陰に隠れて、ピチピチのヨガズボンをはいた妻が屈強な男の腹の上に座り、腰やヒップをそっとひねっているのを覗き見していた。やがて僕は異常に気づいた。妻のヨガズボンが開いていたのだ......
7 チャプター
いつか風になる想い
いつか風になる想い
外交官だった父が亡くなったあと、私はその遺志を継ぎ、国の外交に身を捧げることを決意した。 身の回りを片付けるのに私に与えられた時間はわずか7日間だった。私はその間夫との離婚を済ませる必要があった。 まず手始めに初日、私は多忙な夫を仄めかして、離婚届にサインをさせた。 そして五日目、私は元の職場に辞表を提出した。 七日目、私は友人たちに別れを告げようと腕によりをかけてご馳走を作った。 しかし、そのお別れの場で、夫の大野裕也(おおの ゆうや)は料理を見て眉をひそめ、なぜ彼の幼馴染が嫌いな料理ばかり作ったのかと私を責めた。 責められた私は腹を立てることもなく、静かに席を立ち、彼の幼馴染にお詫びを言った。 これで、私と裕也もきっぱり分かれたのだから、ここで事を荒立てる必要もないのだ。 それから半月後、公務を終えた裕也は、ようやく新聞で私の消息を目にしたのだった。 京市の街が煌びやかなネオンに溶け込む中、夜の風が目に染みたのか、彼の瞳は赤く潤んでいた。
10 チャプター
花園の君は記憶喪失な僕を囲い込む
花園の君は記憶喪失な僕を囲い込む
目覚めたら謎の美形と一緒にいた。僕は誰だろう、なぜ一面の花畑の上で寝ていたのだろう……なにも思い出せない。  カエンと名乗った美形は、僕の名前を知っていた。僕とどういう関係なんだろうか。 なぜか慕わしさを感じるけれど、やはり何も思い出せない。 「記憶を思い出したいか?」  カエンに問われて、もちろんだと頷くと、いきなりキスをされて……!?  美形とえっちなことをすると記憶を思い出し、謎が解き明かされていく新感覚BL!
評価が足りません
12 チャプター
あの人は、遠い時の中に
あの人は、遠い時の中に
結婚式まであと五日。林詩織(はやし しおり)はパソコンで「結婚式のサプライズゲーム」を調べていた。そのとき、画面の右下に、LINEの新着通知が表示される。 【私、もうすぐ結婚するんだ。後悔してる?】 【綾香、今の俺はお金も地位も手に入れた。もう一度俺を見てくれ。 君さえ望めば、新婦なんて今からでも替えられる】 …… どのメッセージも、全部彼女の婚約者――瀬川湊(せがわ みなと)が送ったものだ。 しかも、その送り相手は他でもない。 彼女の義姉――林綾香(はやし あやか)。 たぶん湊は、まだ自分のLINEがノートパソコンでログインしっぱなしになっているのを知らなかったのだろう。 詩織は、そのやり取りを呆然と見つめている。 自分より七つ年上で、いつも自信に満ちて落ち着いた湊が、別の女性の前では、まるで子どもみたいに執着と未練をぶつけている。 画面いっぱいに並ぶ長文のメッセージは、婚約者が義姉に抱いてきた、報われない愛と苦しみのすべてを語っていた。
22 チャプター

関連質問

研究者はショゴスの起源をどのように論じていますか?

3 回答2025-11-05 14:17:05
研究者の間では起源について多様な議論が飛び交っている。文献学的には、テキストの直接的証拠としては'At the Mountains of Madness'に描かれる生みの親たち、つまり古き者たち(Elder Things)がショゴスを設計・培養したという説明がもっとも明確だと考えられている。そこではショゴスは可塑的な原形質(protoplasm)で構成され、労働や建築といった目的で用いられたとされるが、やがて反乱し自律化するという筋立てが示される。 一方で比較文学や文化史の研究は、ショゴスの起源解釈を拡張する。進化論や細菌学の知見が当時の想像力に与えた影響、すなわち「生命の基礎物質」が操作・増殖される恐怖が反映されていると論じられることが多い。技術による大量生産や労働力管理への不安、そして人間が作り出したものが制御不能になるというフランケンシュタイン的モチーフも絡む。 私はこうした多層的な読みを面白いと思う。単に「作られた怪物」という一義に留めず、科学史・社会史・神話学の窓を通して起源像を並べることで、ショゴスという存在の怖さと示唆の深さが際立つからだ。

サウンドデザイナーはショゴスの鳴き声をどのように作っていますか?

3 回答2025-11-05 21:17:22
耳でイメージを固めるところから作業を始める。僕はまず“生物らしさ”と“異質さ”のバランスを決めるために、既存の動物音を山ほど集めるところから入る。ゾウの低振動、アザラシの唸り、豚や牛の喉鳴らし、さらに人間の喉声や赤ん坊のうめき声まで、意外な組み合わせがショゴスの不気味さを生む。集めた素材を時間伸長して倍音を出し、ピッチを下げたり上げたりして“生体の幅”を広げる。 そのあとで、電気的な加工を重ねる。グラニュラー合成でざらついた粒状感を付与し、フォルマント操作で息遣いや口腔の共鳴を作る。金属を叩いたり、厚手のゴムをこすったりしたフィジカルな音を加えて、ぬめりや粘性の印象を出すことも多い。湿った音や泡立ち音を薄く重ねると有機物らしい“ねばつき”が強調される。 最後に空間処理とダイナミクスでまとめる。低域を強調して腹に響くようにし、必要ならサブベースを合成して振動を感じさせる。逆再生や時間差のディレイを使って発声の起点がつかめない印象を作り、コンボリューションで独自の空間フィルターをかけて“どの世界で鳴いているか”を曖昧にする。個人的には、こうした多層の実験が一番楽しいと思うし、完成した鳴き声が映像に馴染んだ瞬間はいつもワクワクする。

映画監督はショゴスをどのように視覚化すべきですか?

3 回答2025-11-05 17:48:41
視覚的には、塊そのものが語るべきだと感じている。ショゴスは単なる巨大なモンスターではなく、流動する意志を持った物質のように見せたい。表面は滑らかで濡れている部分と、乾いた裂け目が混在する複雑なテクスチャで構成し、観客が触れたらどうなるかを想像させるようにするのが肝だ。色味は単色の黒や灰色一辺倒にはせず、血管の赤や緑が透けるような微妙な層を重ねて、生物であることの不気味さを強調する。 動きは断続的で予測不能、だが意図を感じさせる。腕のように見える突起がゆっくり伸び、瞬間的に粘膜を跳ね返すような瞬発力を持たせることで、「意思はあるが物理法則に従わない」と思わせる。物理的な重みを与えるために、実物大のパーツや布地を使った実写パーツを混ぜつつCGで接合する手法を考える。『パンズ・ラビリンス』の造形と操作感、そして『シン・ゴジラ』の進化描写から学べることが多い。 最終的には編集と音響で形を決定する。ショゴスを正面から長時間見せすぎず、断片的なカットで観客の想像力を刺激する。唸り、膜がはがれる音、粘液の滴下音──そうした非言語の手がかりが、ビジュアルを何倍にも恐ろしくする。自分なら実体感と神秘性のバランスを常に意識して作るだろう。
無料で面白い小説を探して読んでみましょう
GoodNovel アプリで人気小説に無料で!お好きな本をダウンロードして、いつでもどこでも読みましょう!
アプリで無料で本を読む
コードをスキャンしてアプリで読む
DMCA.com Protection Status