コンテストで白紙を出した私が、彼氏の幼なじみに復讐するまで数学コンテストで優勝できるはずだった私、野原梨央(のはら りお)は、わざと白紙で提出した。
前世の私は数学の天才で、どんなコンテストに出ても、彼氏の幼なじみである岡田玲子(おかだ れいこ)は必ず各科目で私より二十点高い点を取ったからだ。
そんなはずはないと信じられず、私は数学コンテスト当日、いつも以上の力を発揮した。
今度こそ間違いないと思ったそのとき、結果はやはり、玲子が各科目で私より二十点高かった。
しかも彼女は優秀な成績で、本来なら私のものだったはずの優勝を奪っていった。
優勝できなければ、学校が約束していた奨学金も当然なくなる。
その奨学金で、がんを患った両親の手術費をまかなうつもりだった私は、完全に打ちのめされた。
両親は手術を受ける金がなく、無残にも亡くなり、私もそのショックに耐えきれず、後を追った。
死ぬ間際まで、どうしてどれだけ努力しても、玲子は毎回各科目で私より二十点高く取れるのか、わからなかった。
そして再び目を開けると、私は数学コンテストの前日に戻っていた。