見た目以上に大事なのは“キャラクターの伝えたい要素”を自分なりに噛み砕くことだ。
加奈子のどの部分が愛されているのかを考えると、どのディテールを強調すべきかが見えてくる。私は普段、色の濃淡や小物の位置で性格や立ち位置を表現するようにしている。
予算が限られているときは、目立つ一点に投資するのがコスパが良い。例えば特徴的なコサージュや首元の飾り、または特徴的な靴を正確に作れば全体の印象はかなり寄せられる。余った部分は既製品をうまく組み合わせ、塗装や布の切り替えで統一感を出す方法をよく使う。
メンテナンスも忘れずに。着替えの際に壊れやすい箇所をチェックして、当日は小物の応急修理セットを持ち歩く。それから、写真撮影後にどこが映えたかを記録しておくと次回の改善点が明確になる。こうした積み重ねが、最終的に満足のいく仕上がりにつながると実感している。