火事で夫は姉を救い、私を見捨てた火事が起きたとき、山崎逸州は私の電話に出なかった。
彼は火の中に飛び込んで、藤田嘉柔を助け出した。
私の夫が、私の姉と抱き合っているその姿を見た瞬間、私は地下室に閉じ込められ、電話を彼に切られたまま絶望に沈んだ。
「逸州、藤田心優を責めないで。彼女だってわざとじゃないのよ……怖かっただけなの……」
嘉柔のその言葉が、私を放火犯にし、世間からの非難を浴びるきっかけとなった。
逸州は私を心底憎んだ。
「あんなに邪悪だったなら、あの火事で焼け死ねばよかったのに!」
そして三か月後。
私の遺体は、警察に発見された。