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『共感覚者の驚くべき日常』って本も意外と関連深いよ。共感覚という特殊な知覚現象を通して、人がどうやって美意識や嫌悪感を形成するかを探っている。文字に色を感じたり音に味を感じたりする人たちの体験談から、普通の好悪ですら実はかなり個人差があることがわかる。
表紙のデザインが独特で、最初はちょっととっつきにくい印象だったけど、中身はとても読みやすいエッセイ形式。ある女性が「数字の7を見ると吐き気がする」というエピソードとか、味覚と聴覚が混ざって特定の音楽が食べ物の好みを変える話とか、普通の心理学本では扱わない角度から好悪の不思議に迫ってる。
人間の好き嫌いを心理学的に掘り下げた本なら、『影響力の武器』が面白いよ。なぜ特定のものに惹かれるのか、逆に拒絶反応を示すのかを社会心理学の観点から解き明かしている。
特に印象的なのは、返報性の原理についての章。好意を持たれるために無意識に行っている行動パターンや、広告が利用している心理的トリックが詳しく分析されていて、日常のふとした好悪の感情を客観視できるようになる。この本を読んでから、スーパーの試食コーナーでつい買ってしまう現象も納得できた。
好悪の形成過程を追うなら『ファスト&スロー』がおすすめ。ノーベル賞学者のカーネマンが、人がどうやって瞬時の判断を下すかを解説した本で、第一印象の重要性や認知バイアスが好悪に与える影響が詳しい。
例えば「ハロー効果」の項では、ある特徴への好感が他の要素の評価まで歪めてしまう現象を説明していて、有名人の広告起用効果や外見による先入観のメカニズムが理解できる。分厚い本だけど、具体例が豊富で読みやすい。これを読むと、自分が「なんとなく嫌い」と思っていたものの理由が言語化できるようになる。
『嫌いっ!の心理学』って本がまさにこのテーマにピッタリだね。感情のメカニズムを、脳科学と発達心理学の両面から解説してる。幼少期のトラウマが成人後の嗜好形成にどう影響するかとか、SNSでの「すぐブロックしたくなる心理」なんかも扱っていて、現代的なトピックが豊富。
表紙がちょっと挑戦的なデザインで最初は抵抗感あったけど、中身はすごく論理的。好き嫌いを単なる気まぐれじゃなく、防衛本能や社会的適応の一環として捉える視点が新鮮だった。特に「味覚嫌悪学習」の実験事例は衝撃的で、一度嫌いになった食べ物がなかなか受け入れられない理由がよくわかる。