好悪が激しいキャラクターの面白さは、その感情の振幅が物語にダイナミズムをもたらすところだと思う。
例えば『進撃の巨人』のリヴァイ兵長は、徹底的な合理主義と特定の人物への強い執着が同居している。この矛盾が生む行動原理が、彼の戦闘シーンや決断に説得力を持たせる。観客は「なぜあそこまで?」という疑問を持ちつつ、その熱量に引き込まれる。
極端な感情表現は現実では敬遠されがちだが、フィクションならではの
カタルシスを生む。善悪の判断が単純ではない現代において、あえて白黒を鮮明に描くキャラクターは、ある種の清涼剤とも言える。