民俗学の視点から見ると、憑物と幽霊はその発生起源が根本的に異なる。憑物は山姥や河童のように自然物から生まれた
精霊が、人間社会と接触する中で変化した存在だと考えられる。一方幽霊は、人間の死後の魂が何らかの理由で成仏できなかった状態を指す。
『虫師』の世界観だと、憑物は『光脈』という生命エネルギーと深く結びついており、生態系の一部として描かれる。これに対して『Another』に登場するような幽霊は、人間社会のトラウマや悲劇が生み出した存在として表現されている。この違いは非常に興味深く、自然界由来のものと人間社会由来のものという分類が可能だ。