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受験英語の指導現場で桐原書店の教材を見かける機会は多い。『Next Stage』のような総合参考書は、要点がコンパクトにまとまっていて、短期間で弱点補強したい生徒に薦めている。
気になるのは、近年の共通テスト対策としてはやや物足りない点。語彙のバリエーションや実践的な読解問題が少なめなので、最新の出題形式に対応するには補助教材が欲しいところ。それでも、基礎から応用まで段階的に学べる構成は評価できる。
英語が苦手な生徒には桐原の『基礎英語長文問題精講』がおすすめ。構文解析が細かく記載され、一文一文の理解を深められる。センター試験レベルの長文ならこの一冊で充分対応可能だ。
難関私大向けには物足りなさを感じることもあるが、解説のわかりやすさは群を抜いている。まずはここから始めて、余裕があればより難しい問題集に進むステップが理想的。
桐原書店の英語教材は、特に文法解説と構文把握に特化した良質な内容が多い印象だ。『英語頻出問題総演習』は受験生の間で長年支持されてきた定番で、問題パターンの網羅性が高い。
ただし、リスニングや長文読解のトレーニングには別途対策が必要で、これ一冊で完結とは言い難い。志望校の出題傾向に合わせて、他の問題集や過去問と組み合わせるのが効果的だろう。英文法の基礎固めには最適な選択肢の一つと言える。
実際に『英標』を使って東大受験を突破した経験から言えば、桐原の教材は思考力を鍛えるのに向いている。標準問題からハイレベルな問題まで幅広く収録され、解説が丁寧なのが特徴だ。
注意すべきは、問題量が膨大なため全部こなそうとすると挫折リスクがあること。優先順位をつけて取り組む工夫が必要で、苦手分野に絞って活用するのが現実的な使い方だろう。特に和文英訳の練習には定評がある。
書店で桐原の教材を手に取ると、レイアウトの見やすさに驚く。『英語構文必修問題集』は重要項目が色分けされ、視覚的に理解しやすい。
欠点を挙げるとすれば、やや古めの表現が散見されること。最新の入試傾向を反映した改訂が待たれるが、基本構文をマスターする目的であれば今でも十二分に役立つ。音声ダウンロードに対応している点も現代的なニーズに応えている。