効率よく回るコツを順序立てて紹介します。まずは目的と時間の整理をしておくのが何より重要です。欲しい本が決まっているのか、気になる新刊を軽く見るだけなのか、立ち寄る時間がどれくらいあるのかをスマホのメモに一行で書いておきます。目当てがはっきりしていれば、店内での無駄な
彷徨(さまよ)いを防げますし、予算もざっくり決めておけば衝動買いのコントロールにもなります。もし事前にその本屋のフロア図や在庫検索ができるなら、入店前にどのフロアに何があるかを確認しておくと、到着後の動線がぐっと楽になります。
入店したら、優先順位の高い場所から回るのがコツです。僕はまず新刊棚や特集棚をチェックして、そこで気になるタイトルを一つ二つピックアップします。その後、目的のジャンル棚へ直行してサクッと目当ての本だけ確認。時間に余裕があるときは、テーマ別の平積みやスタッフのおすすめコーナーを眺めて、新しい発見を楽しみます。ここで大事なのは「時間制限」を自分で決めること。例えば全部で20分しかない日は、最初の10分で目当てを探して買うか判断し、残りはざっと眺めるだけにします。店員さんに声をかけて在庫の有無やおすすめを聞くのも時間短縮になりますし、案外良い提案をもらえることも多いです。
支払い周りや後処理も忘れずに。買う本が決まったらまとめてレジへ行くつもりで、手に持つ本は多すぎないようにします。ポイントカードや電子会員の有無を事前にチェックしておくと会計がスムーズですし、取り置きやネット注文の利用も覚えておくと便利です。複数の用事で回っているなら、荷物のことも考えてビニール袋やエコバッグの用意を。個人的に実践しているのは、店内で気になる本があれば背表紙をスマホで撮ってあとでゆっくり比較する方法です。出先だと判断が急ぎがちですが、写真があると落ち着いて選べます。
好きな本屋さんなら、短時間で効率的に回る練習を何度か繰り返すだけで自分なりのベストルートが見つかります。少し下調べをして、優先順位と時間管理を徹底すれば、買い物ついでの立ち寄りも充実したものになりますよ。