編集側の視点を想像すると、評価は単純な好みだけで決まるわけではないと気づく。まずは数字的な指標が入り口になることが多い。総閲覧数やいいね、ブックマーク数といった実績は、作品がどれだけ読者を惹きつけているかの明確なサインだからだ。私はそうしたデータを見て、大まかな注目度を把握するようにしている。
次に中身の評価が入る。文章の読みやすさ、設定の独自性、登場人物の魅力、
起承転結のバランスといった要素が面接のように精査される。ここで重要なのは“連載として継続可能か”という視点で、たとえば世界観が膨らむ余地があるか、伏線回収の余地はあるかを私はチェックする。
最後に商業性と時流のマッチングが決め手になる。既存の大作、たとえば'転生したらスライムだった件'のように広がりやすい設定は評価されやすいが、同時に独自性のある声も高く評価される。総合的に見て、編集が手を入れる価値があるかどうかで最終判断が下る印象だ。