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インキュバスの育成ルール

インキュバスの育成ルール

私はネット通販で、イケメンでクールなインキュバスを一体ポチった。 けど、届いたそいつはなんかずっと唸ってるし、私をじっと見つめてくるし、体温も死ぬほど熱い。 病気なんじゃないかって心配になって、私は慌ててサポートセンターに問い合わせた。 私の説明を聞き終わった担当者は、黙り込んでしまった。 【お客様……もしかしてそのインキュバスは病気なんじゃなくて、ただお腹が空きすぎて……お客様とキスしたいとか、何か他の『悪いコト』がしたいだけ、とかじゃないですかね?】
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姉の命日の当日に死んだ

姉の命日の当日に死んだ

私は観覧車の下で命を落とした。 犯人は観覧車の写真を撮って、それを母に送った。写真と一緒に添えられたメッセージは、「ママ、私と一緒に観覧車に乗ってほしいな」 という内容だった。母からの返信ボイスメッセージには、怒りが満ちていた。 「お前、二番目の姉ちゃんを殺したくせに、今さら観覧車に乗ろうなんて、お前どうして早く死なないの!」 彼女の願い通り、私はすでにこの世からいなくなっていた。でも、それは母には知られていないことだった。私を殺したのは、その二番目の姉。
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水鏡の星詠

水鏡の星詠

 幼い頃、森で過ごし、自然との深い結びつきを感じていたリノア。しかし成長と共に、その感覚が薄れていった。ある日、最愛の兄、シオンが不慮の事故で亡くなり、リノアの世界が一変する。遺されたのは一本の木彫りの笛と星空に隠された秘密を読み解く「星詠みの力」だった。リノアはシオンの恋人エレナと共に彼の遺志を継ぐ決意をする。  星空の下、水鏡に映る真実を求め、龍の涙の謎を追う。その過程で自然の多様性に気づくリノアとエレナ。  希望と危険が交錯する中、彼女たちは霧の中で何を見つけ、何を失うのか? 星が導く運命の冒険が今、動き出す。
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恩讐の彼方

恩讐の彼方

桜木南(さくらぎ みなみ)は、特区の官舍で誰もが知る「棘のある薔薇」だった。 財閥令嬢の出身で、海外留学経験があり流暢な外国語を話し、さらにダンスカンパニーのトップスター。彼女を追う男性は数え切れないほどだった。 しかし彼女は、親同士の命の恩義から、スラム街出身で無骨な警備隊長・北村剛(きたむら ごう)と結婚することになった。 人々は皆、「美しい花が泥沼に捨てられたようなものだ」と噂した。 だが南だけは知っていた。自分が剛に惹かれたのは、最初は顔だったかもしれないが、最後はその誠実な人柄に忠誠を誓ったからだと。 初めての出会い、剛は彼女を下品な冗談のネタにする部下たちを一喝した。 二度目の出会い、南は普段笑わない彼が裏庭でこっそり野良猫の親子を世話しているのを見た。 三度目の出会い、剛は命懸けで暴漢から彼女を救い、片腕が骨折した。 その時から、南は自分が彼に堕ちたことを悟った。 必死のアプローチの末、彼女はようやく念願叶って剛と結婚した。 愛のある結婚だと思っていた。しかし結婚して七年、彼女はようやく気づいた。剛は一台の機械のようだった。 夜の営みさえも毎月決まった時間、決まった場所、決まった体位で。 妊娠しても、彼の計画にないからという理由で中絶させられた。 剛はミスを許さない精密機器のように、すべての物事を規定通りに進めなければ気が済まない男だった。 彼女は、剛が取り乱す姿など想像すらできなかった。 あの日、行為の最中に彼が一本の電話を取るまでは。 山が崩れても顔色一つ変えないはずの男が、初めて慌てふためく表情を見せたのだ。
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ロマンスの始まり

ロマンスの始まり

年末のこの日、音楽アプリが私、篠原茜(しのはら あかね)の「2025年度リスニングレポート」をポップアップで通知してきた。 キーワードは、「共鳴」 今年、私自身の再生時間はそれほど多くない。このアカウントはずっと、恋人の橘奏太(たちばな そうた)が使っていたからだ。 その下には、小さな文字でこう記されていた。 【12月1日午前4時、あなたはまだあの人と、同じ曲を共有していた。曲名は『愛とは、眠れぬ夜を共にすること』】 私は息を呑んだ。 12月1日は私の誕生日だ。だがその日、私は早々に眠りについていた。 奏太はケーキを切り分けるやいなや、「会社に戻って残業がある」と言って慌ただしく出て行ったはずだ。 何かに取り憑かれたように、震える指で、頻繁にインタラクションのあるその見知らぬアイコンをタップした。 相手の年度キーワードは「独占」 心臓が跳ねる。詳細を開く。 【今年、あなたはこのユーザーと深夜に688回、同じ曲を聴きました。その一回一回が、魂の囁きです】 その直後、奏太からラインの通知が届いた。 【今夜も残業になりそうだ。待たなくていいから、先に寝ててくれ】 一方で、あの見知らぬアカウントはたった今、タイムラインを更新していた。車の中で、二つの手が恋人繋ぎをしている写真だ。 【奏太さんと一緒に残業するのが一番好き。私たち、一生同じ歌を聴いていこうね】
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紗月の遺書

紗月の遺書

玉木真吾(たまき しんご)と一緒に過ごした十年。私たちは、互いに苦しめ合い続けた十年でもあった。 彼は愛人をよく替え、私はL市中から嘲笑される存在になる。 一方の私は、毎日のように彼のカードを使い、彼の金を散財し、街中を騒がせながら浮気相手を叩きのめし、有名な悪妻と呼ばれるようになる。 がんの診断書が下りたその日、もう何もかもが限界だと悟る。 私は真吾に電話をかけた。「真吾、約束する。私たち、離婚しよう」 電話の向こうで、彼は新しい女を腕に抱き、鼻で笑う。「沖田紗月(おきた さつき )、本気でその作り話を信じると思ってるのか? その手はもう何度目だ。つまらない」
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死の首飾り

死の首飾り

深夜、配信を見ていた私は霊能者とライブ通話をつないでいた。 得意げに首から下げたネックレスをカメラに見せる。 このネックレス、交差点で誰かが落としていったものを拾ったのだ。 その後、専門家に鑑定してもらったら、みんな目を丸くして「これは相当な価値がある」と太鼓判を押してくれた。 すると画面越しの霊能者は眉間にしわを寄せ、こう告げた。 「外で拾ってはいけないものが二つあります。交差点で見つけたお金と、髪の毛が絡まったものです」 「そのネックレスには死者の髪が絡みついている。四十九日間身につけていれば、あなたは......別の存在に取って代わられるでしょう」
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遠い昔の夢は海の底へ

遠い昔の夢は海の底へ

沙羅の母は「誰もが憎む不倫女」と呼ばれ、彼女が悠人の父を誘惑し、母を植物状態に追いやった――そんな噂が町中に広がっていた。 復讐に燃える悠人は、七年もの間、沙羅に憎しみをぶつけ続ける。幼い子どもを人質にして、彼女を家で最も卑しい使用人として使い、さらに沙羅の目の前で他の女性と愛し合うことさえ平然とやってのけた。 「沙羅、お前が俺の家族を壊したんだ。一生許さない」 絶望の中で、沙羅はすべてを諦めるしかなかった。どんな屈辱も、悠人の命じるままに従い、凶暴な犬に咬まれても、じっと耐えた。 だが――すべてが終わったとき、悠人は思い知る。あの壮絶な憎しみの日々が、本当は沙羅には何の罪もなかったことを。血の海に崩れ落ちた瞬間、彼の心は――狂気と絶望の淵へと沈んでいく。
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影の弾正台と秘密の姫

影の弾正台と秘密の姫

女性に興味がなくて和歌一筋だった貴晴が初めて惹かれたのは大納言(上級貴族)の姫だった。 だが貴晴は下級貴族だから彼女に相手にされそうにない。 そんな時、祖父が話を持ち掛けてきた。 それは都を騒がせている〝鬼〟の居場所を見付けること。 上手くいけば大納言の姫に相応しい身分になれるかもしれない。 早くに両親を亡くした織子は叔母の家に引き取られた。叔母は大納言の北の方だ。 歌が得意な織子が義理の姉の匡の歌を代わりに詠んでいた。 織子が代詠した歌が評判になり匡は若い歌人としてあちこちの歌会に引っ張りだこだった。 ある日、貴晴が出掛けた先で上の句を詠んだところ、見知らぬ女性が下の句を詠んだ。それは大納言の大姫だった。
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ジムのオーナー女将の楽しい生活

ジムのオーナー女将の楽しい生活

私はジムのオーナーで、最近二ヶ月間、旦那は一度も触れ合ってくれなかった。寂しさに耐えなくてジムで、五人の男に囲まれてしまった.....
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