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Novels by zeromasimaro

人外娘さんと真面目にファンタジーしちゃう本

人外娘さんと真面目にファンタジーしちゃう本

これは、ジハード(聖戦)でもレコンキスタ(再征服)でもあってはならない。今までにない新たな世界を作る、神話の如きジェネシス(創世記)であるべきなんだ。 クーデターにより国を失った精霊魔法使いのエグゼ 反乱軍のソウマ、アラクネ族のアーニャや人外娘たちと宿敵を倒す。
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Chapter: ソウマ・ブラッドレイ
アカウントメッセージホームメニュー 死より冷たいまなざし。 11人の強者が、たった一人の男を前にたじろいでいる。 しかし敵にもプライドがある。「一勢にかかれ! 隙を与えるな!」 剣をかざした若き騎士の怒声に、賞金稼ぎたちが我を取り戻す。 ソウマを中心に、円を描くように陣形を取る。「10人掛かりで攻撃か? 面白い」 恐怖心を押さえつけ、最後のプライドを奮い立たせて立ち向かう賞金稼ぎ。 対して不敵な笑みを崩さないソウマ。「けっ! 気取りやがって。行くぞ!」 10人が同時に攻撃を仕掛ける。 切り下ろし、袈裟、逆袈裟、切り上げ、突き、下段斬り。 一呼吸での多段攻撃。その動作は、1秒のタイムラグも無いほどに訓練され、実践で磨き上げられたものだ。 これは避けきれない。少なくとも、エグゼはそう思った。 しかし。「発想は悪くはないが、いかんせんスピードがないな」 賞金稼ぎたちの必殺の攻撃が完成する前に、ソウマは既に陣形から脱出していた。 技の起こり。後の先で動き始めてもなお早い。「こ、このやろうっ!!」 男たちがソウマの声のした方に振り向く。 ソウマの姿を確認した時には、3人の賞金稼ぎが足元に倒れていた。「まだ、やるかい?」 自身に満ちた笑み。 この場が森深く夜であることを差し引いても尋常ではないスピードだ。全員が狼狽するなか、ソウマは軽く手を振り上げる。「逃げるなら今のうちだぞ」 そういって無造作に手を振るう。「!!」 突風。大木をもなぎ倒せそうなほどの風が賞金稼ぎたちを襲い、最もソウマに近かった2人が吹き飛ばされ気を失った。「ば、馬鹿な……」 たった一振り、手を動かしただけで戦士2人がやられた。 次元が違う。そこにいる誰もが息を飲んでいた。「お、お前ら、何をしてる!」 若き騎士も完全に怯えていた。「む、無理だ!」 一人、二人と賞金稼ぎたちが逃げ出す。「気絶してる仲間くらい連れ帰ってやれよ」 めんどくさそうに、気絶した男たちを一所に集める。「どうする? あとはあんただけだぜ」 ソウマが若き騎士に向き直る。 確実に勝ち目は無い。 だからと言って戦いもせずに逃げ帰ってしまえば、騎士の名と家に傷がつく。恐怖心とプライドの狭間に立たされた騎士は。「うわあああああぁぁぁぁぁっ!!!!」 残された勇
Last Updated: 2026-08-03
Chapter: 元英雄
アカウントメッセージホームメニュー 人目を避けるために森を進むこと三日。一人の騎士が木にもたれ掛かり小さく息を吐いた。「もう二年か」 大臣のクーデターにより滅んだ聖エルモワール王国。 今は亡き国の騎士団長は2年の歳月をかけてエルミナ大陸を横断していた。 新しく国王に就いたミハエル・ド・カザドは彼の首に100万ローズの賞金をかけ、指名手配をした。 そのために大きな街に寄ることはできず、エグゼ・トライアドは、このように道なき道を方位磁石を頼りに移動していた。 軍神と呼ばれるほどの魔法力を失った彼は経験を積んだゴロツキにも劣る剣技しか持ち合わせていなかった。 自身の不甲斐なさに歯噛みしながら軽く目を閉じる。 怒り。焦燥。憎悪。後悔。 夜の闇に紛れて、様々な感情が心に沸き立つ。 この2年間夜に安らかな気持ちになれたことは1度としてない。 聞こえるの鳥や木の葉のざわめき。少し肌寒い風を受けてマントで体を包み込む。 エグゼが少しうとり、と意識を飛ばしかけた時、静かだった森がざわめく。たいまつの明かり。足音。男たちの声。 (追っ手か!?) エグゼは傍らにある剣を掴み立ち上がる。焚き火の明かりが見えたからだろう。数人からなる男たちはまっすぐこちらに向かってくる。 木の陰に隠れ様子を見る。少し開けたその場所に、5人の賞金稼ぎたちがやってくる。「おいっ! 誰もいねぇのか!!」  一人の男が荒っぽく声を上げる。装備はさほどでも無いが、少なくともエグゼよりは強いであろう賞金稼ぎ。それが5人もいる。(切り抜けられるか?)「もう一つの組もまだ見つけてないみたいだな」 男たちは神経を尖らせながら話し合う。 その会話の内容からして、他にも賞金稼ぎがいるらしい。「そこにいるのは誰だ!」 エグゼの力量では気配を完全に消すことはでず、エグゼが隠れていることに気づいた一人の賞金稼ぎが近づいてくる。 いつでも剣を抜けるように構えながら木陰から姿を表す。「なんだあんたは?」「おい、俺たちの追ってる男じゃねぇぞ」 しかし彼らが探してるのは、別の賞金首だったらしい。安堵のため息を心の中でついて「誰か探してるのか?」と尋ねる。「あぁ。知らないのか? この森にグランベルトに楯突くレジスタント組織のNO.1が潜んでるらしいぜ」 男が一枚のパピルスを取り
Last Updated: 2026-08-03
Chapter: プロローグ
アカウントメッセージホームメニュー「いい気味ですね、騎士団長殿」 不気味に輝く空の下。倒れ行く仲間を目の前にして、剣を杖代わりにしてかろうじて立っている一人の騎士。 致命傷は免れたものの、その傷は深く意識を保っているのもやっとだ。「人類の守護神と謳われた貴方様も、魔法が使えなければただの人ですな」 自分の手は汚さず、本来なら王が座るべき玉座に腰をかける謀反の首謀者。 この国の大臣だった男は今はただの裏切り者だ。「王と王妃は……。姫はどうした!?」 血と共に失われていく力を繋ぎ止めるように、大声を出す。 彼らが守るべき、この命よりも尊い王族の方々。それだけではない。孤児であった自分を引き取り、血筋も関係なく騎士にまで取り立ててくれた大恩は、命を賭けても足りないほどであった。「王、王妃か。その二人なら……」 大臣は、その手に持っていた包みを騎士の前に投げ出す。 その衝撃で包みの結び目が解け、その中身があらわになる。「うわあぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」 考えたくなかった。 想像したくなかった。 信じたくなかった。 しかし、現実が目の前にあった。 いつもすべての民のために慈悲の瞳を向け、より良い国にするために悩み、己が命よりも国の発展を最優先に生きたこの国の、国民たちの最愛の王が。その夫を影ながら支え、時には王以上の政策を持ってこの国をよりよく導こうとした王妃。 その首級が、目の前に、あった。「ふふふ。ははははは! いい悲鳴だよ、最高だ! エグゼ君!」 大臣は大きく笑いながら手を叩く。「もう一つ、面白いものを見せて差し上げましょう」 奥から運ばれてきた大きな檻。 その中には一人の女性と、多数の見たこともない魔物がいた。「君が会いたがっていた、もう一人の君主様ですよ」「あ、あぁ……」 それはまさに悪夢だった。 王に良く似た、絶世の美女。 女性ながら、自らも戦地に赴く美丈夫なれど、どこまでも慈悲深い女神のようで、将来この国を背負って立つにすばらしい才媛だった。 その名は、ミスティライト・フォン・エルモワ―ル。 しかし、心まで砕かれた今は長くシルクのような黒髪は汚濁にまみれ、凛とした表情は光を失いうつろな目で虚空を見つめている 屈強な魔物どもの陵辱にさらされた王女は、すでに抵抗していない。「ミハエル、貴様!!
Last Updated: 2026-08-03
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