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3. 昇の喜び

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-07-01 07:17:55

 翌朝

 味噌汁がいい匂いだ…。はっ、俺は昨日魚の煮つけをリクエストしてしまった。

「「おはようございます!二代目‼」」今日もテンション高い。

 というのも、昇が作ったカレーに舌鼓を打っていたからだ。

「兄貴はカレーもうまいっス」

「マジ?自分でスパイス調合したからちょっと自信なかったんだけど…」

「市販のルゥを使ってないところがニクいですねー。うまいっすよ」

 ん?味噌汁?

「光輝は…はい、リクエストに応えて。魚の煮つけ。主な骨は取ってある」

――俺用に味噌汁だったのか…

「魚…うまいな。味噌汁も」

「二代目が魚をまともに食べるの見たのは寿司と刺身以外で初めてかも」

「光輝、魚も食べろ。頭悪くなるぞ」

――もうそんな年齢は越えてるだろう?

「それより俺もカレー食べてみたい。昼飯にカレーうどんみたいのできるかな?」

「カレーが余れば…だけど、この勢いで余るか?」

――うまいなら、ガンガン食べたいよな。わかる…

「いやぁ、寸胴鍋でカレー作るってなんか定食屋さんになった気分」

「兄貴の味ならお金取れるっス」

「俺常連になる」

「「俺も」」

「お前ら妄想で盛り上がるな!朝飯中だろ?」

「このうち、使ってないのに無駄に広いっていうか…。掃除はしがいあるんですけどね!」

 楽しそうに廊下を拭き掃除している。小学生の掃除当番のようだ。…楽しそうってのが違うか。

「洗濯物も多くて、し甲斐がある!晴れてるとサイコー‼」昇がキラキラしている。

「昇、そんなに家事が好きなのか?」俺は聞いてしまった。なにしろ組員の分もあるから。

「今までは自分の分だけだったし、部屋も狭くて掃除なんてすぐ終わってたからな」

――うーん、男の一人暮らしってもっと殺伐としたイメージ。俺は産まれた時から組員がいたけど

 組員は言う。「兄貴は楽しそうに家事をしてるんで、格闘の稽古っていっても邪魔したくないんす」

――分かるけどなぁ

「家事してくれてるし、俺が教えるよ。もちろん手加減する。道場でな」

「「二代目…ウッス」」

――昇には思う存分家事を楽しんでもらおう。俺も助かるし

 一人の組員が言う。

「兄貴が姐さんだったら…」

――それは俺も万々歳だ。武力は控えてほしいが、女子力はいい!…っもちろんそのままの昇でもいいけど。って俺は誰に言い訳してるんだろう?

「俺にそっくりな女?」

――うわぁー!どこから聞いてたんだ?

「いますよ」の昇の声で一同が「へ?」となった。

「そいつは、俺より弱いし、女子力はほぼないなぁ。顔はそっくりだけど(笑)」

「昇、そんな人間いるのか?」俺は思わず昇に詰め寄ってしまった。

「俺の双子の姉?妹?気が強いからわかんなくなるんだよなー」昇は苦笑いをした。

「つまり、顔だけ兄貴ですね。女子力が魅力なんですよ!兄貴は!」

「男だから、女子力が魅力と言われても、全く嬉しくないんだけど?」

「兄貴は加えて、武力も兼ね備えているところがニクイッス」

「昇…その妹(?)はここに来てくれるだろうか?見てみたい。…じゃなくて、会ってみたい」俺は思わず本音が出てしまった。というか、心の声漏れていないか心配だ…。

「「俺らも好奇心あるっス」」

「俺の言うこと聞いてくれるかなぁ?」昇…もしや兄(?)のメンツ丸つぶれてる状態…?

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    @東海組「はぁ、でっかい屋敷。悪いことしなくても、この屋敷の一部で上納金ができそう」「それを言ってはなぁ…」 光輝が入り口でトラブってる「2代目が直々に来たのに追い返すのか?それがこの組の仁義なのか?」「光輝、この門?どうする?俺なら壊せるけど?」「様子見。破壊もご近所のカタギさんには目に毒だろう?」「ようこそおいで下さいました。2代目。後ろの二人は?」「俺のSPだ」「入り口でトラブルがあったようで、取り次いだ者には厳重に注意をしておきますね」 揉み手をするようにニコニコしている。 応接室に通された。「単刀直入に聞く。上納金が何故今月は多い?理由をはっきりさせてほしい」「それはですねー。こういうことですよ」 昇と涼は後ろ手に縛られて、俺は頭に銃口が当たっている。「いやぁ、林組の組長さんはよくしてくれます」 組長、暖炉から登場。暖炉の火と思われていたものは映像で本人が奥に潜んでいた。「西谷組の傘下は薬に手を出せないから窮屈で仕方なかったんですよ」「林組を潰してくれたみたいですね。俺の大事な…」「大事なってわりには組長が早々に脱走ってことで、組員の士気も下がり手を下さなくてもって感じでしたよ?」「うるせーな、クソガキが!」「それで、東海の親分はこの組長を匿った礼金が上納金になったんですか?」「まぁ、それもあるが。いずれ俺が仕切る組だ上納金に多少ポケットマネーが混ざってても問題ないだろう?俺の組になるんだから」「はぁ、そうか」「では、光輝組長さようなら」そして銃に力を込めた。「昇!涼!」光輝は呼んだ。「「イエス、ボス」」昇も涼もとっくの間に仕込みナイフで縛られた縄を解いていた。 光輝に向けられている銃を蹴り飛ばし、逃げようとする林組長・東海組長二人を気絶させる。その後、わらわら騒ぎを聞きつけて湧いてきた組員に、「西谷組、二代目光輝とそのSPだ」と名乗った上でかかってきた東海組員を昇が気絶させ、涼が縄で縛るという作業を繰り返した。その時、撃鉄の音を感じ取った昇が光輝の方へ寄った。「あー、左腕撃たれたっぽいなぁ」――昇…「で、どいつだ?」「俺がもうあいつの肩の骨を撃ちましたよ、なんか叫んでるやつ。打たれ弱いなぁ」「昇、動けるか?俺はSPだぜ?この状態でも涼に勝てるよ」と笑った。「今日の昼飯とか夕飯とか掃除とか

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  • 任侠アニキ   20. 丼が重要です。

    「昇はどう見る?」――俺は裏切り者について質問したんだけどなー「皆さん、鉄板焼きすごく満足そうに食べてくれました」――そういうことじゃないんだよな「涼はどう見る?裏切り者がいるとして目星つくか?」「いやぁ、正直昇の料理に夢中で見てなかった。ごめんなさい」――NO緊張感。いいんだけどさぁ「北条はまだいるってのはハッタリかねぇ?」「林組の中に北条がいたんじゃないか?壊滅させちゃったけど」「あぁ、そういう意味か」と光輝も納得。「林組の組長とか逃げた奴の中に北条がいるのかもよ」と涼。「その線もアリだな」光輝が元気になっていく。やはり自分の組の人間は疑いたくないという気持ちで心が沈んでいたようだ。「どこにいったんでしょうね?」「匿ってる組織か隠れ家があるのかなぁ?」と涼がスルドイ。――俺、同じ顔二人に囲まれどうしよう。今更だけど…。ってそうだよな。匿われてるかもしれないし隠れてるかもだよな「今後はどうしようか?涼は組員を鍛えてくれよ。こっちの兵力の底上げ。残ってるとかは言うなよ」「俺は?」昇が俺に問う。当然の流れだ。「あとは普段通りに過ごして、向こうがボロを出すのを待つしかないな」――今日も芳しい味噌汁の匂いだ「おはようございます」「「おはようっス、兄貴!」」今日も元気だ…。いいことだが。「おはよう」あくびをしながら光輝が現れた。「「おはようございます、二代目‼」」「光輝、朝弱いのか?あくびしながらとかだらしない!」――朝から怒られた…凹む「そうだ!すき焼きは難しそうだから、牛丼と思って必要な丼の数がわかるか?」「今日のうちに調べる~」「あー、朝の光輝はなんだか頼りないなぁ。もっとシャキっとしてるといいのに」――ほぅ、シャキッとしてる方がいいとな「ところで、牛肉を皆さんに振舞うのはかなりの勇気がいるけど光輝は大丈夫なのか?」「何も思わないが?」光輝としてはその質問自体が不思議だった。「牛丼って卵黄が乗ってるよなぁ。大量の卵白どうしよう?卵自体をなくすか?メレンゲが大量にできそうだ」「スイーツを作るってのは?」我ながらいい提案をしたと思う。「全員分にならないかもだから却下かなぁ。やっぱ卵ナシがいいのかな。まずは丼がないといけないんだけど」 昇は光輝を若干睨み付けるように見た。――俺を凝視ー‼「光輝!午前

  • 任侠アニキ   19. ゆっくり食べた方がいいのに…

    「「おかえりなさい」」「ただいまー。ほら、光輝もただいまとか言えよ」「ただいま」――この中に情報漏洩者がいるのか…身内を疑うのはやだな「ピザを食べることにしたのも偶然だしね。涼が知らないかな?怪しいやつ」「涼!組員で挙動が怪しいやつっていなかったか?」「うーん、ほぼのしちゃったからなぁ」「手加減を覚えろと言ってるだろ!また尻たたきをするぞ?」「それはカンベン」「買い物行ったから夕飯は作れるぞ!」「「おぉぉぉぉ」」野太い歓声が上がった。「ところで光輝。この屋敷には監視カメラがないのか?」「あ、盲点だった。チェックしよう」「夕飯何がいいですか?」 おずおずと組員は言い出す。「自分は焼き肉が…」「自分はエビチリが…」「自分は兄貴の料理なら何でも」「うーん、鉄板焼きにしようか?白米付きで。味噌汁あった方がいい?」「光輝?」「あー、仕事量に無理がなければ味噌汁付きで頼む」「肉はこないだ買ったし、エビチリも鉄板で作ってしまえ。とすると台所で作るのは味噌汁だけだなー」「光輝!」と昇はこそっと呼んだ。「今日の夕飯でお前の毒殺考えるなら、俺が味噌汁を完成させた後に台所に入った人間だな」「他の料理は?」「鉄板で作る。エビチリは難しいかもだけど、下ごしらえと軽く焼いておけば大丈夫だ。焼肉も肉を準備するだけだし。簡単だよ」――実は古い屋敷だから監視カメラないんだよね。痛い… あの時会話を聞いてた組員なんてみんなだろうし、今回の昇の話は正直助かる。二代目の沽券に関わる。「そういえば、光輝って夕飯何食べたいんだ?」「俺は昇の味噌汁が好きなんだ」――ほんとは昇が…「それなら今日の夕飯は大丈夫だな」「ホットプレートでみんなで夕飯ー!」と昇が言うと、何故か組員から歓声が上がった。「今日は意見を汲んで、焼肉とエビチリを同時にホットプレートでやりまーす!」「「うおぉぉ!」」組員よ…歓声すごいぞ。「光輝希望の味噌汁もあるからな。あと、白米もあるしいいだろう?」 昇はエビチリを事前に作っておき、味噌汁を作り、白米を炊いた。台所は昇の城だ。「光輝ー?肉凄いな。A5ランクなのか?」「そうなのか?これは早いもの勝ちだ。あとは特売だ」「ああ、それならば。俺はなんだか心臓に悪かったよ」「そうか…」――エビチリの海老はいいやつ使ってるんだよ

  • 任侠アニキ   18. 業務スーパーに行こう!

    「うーん、どっか大量に食べれるところはないかなぁ?もしくは俺が手早く作れるもの…」――昇を悩ます問題なのか。林組よりこっちの方が悩んでないか?「冷凍ピザとかはどうだ?アレンジきくし。辛い物好きだったらタバスコかければいいし」「うちの連中はピザは何枚くらい食べそうだ?」「10枚は食べるかなぁ?残ったら冷凍しておく!そうと決まれば、光輝。業務スーパーに連れて行ってくれ!そこで冷凍ピザを買おう。とにかく急げー!」 急いで業務スーパーまで行った。「冷凍ピザ…あるだけ買ってしまえっていうか、丁度10枚だな」「光輝、これをレジに頼む!」――急いでるなぁ。冷凍ものなら急がなくてもいいのでは?というのは黙っておこうそれから昇は次から次へとピザを解凍していった。「すいません。今日の昼飯それなんで、温まったやつをどうぞ食べてください。お好みでタバスコをどうぞ」「まずは二代目ー」「俺は光輝を待つからお前らの腹を満たせ」「あの、遅くなったうえに昼飯もきちんと作れなくてすいません」と申し訳なさそうに昇は言う。「何を言うんですか、兄貴。兄貴は二代目と林組の方に行っていたんでしょう?疲れているのに俺らなんかの食事のことまで考えて…」と、組員は涙を見せた。「おいおい、お前ら涙は屋敷の中だけにしろよ」「兄貴の想いに感動して、俺らなんかのことまで考えてくれるなんて」――大げさだな。とも言えないか、あいつらの育ちから考えるとなんともなぁ「泣いてるとピザが冷めちゃうから、早い者勝ちですよ!まだあるけど」 と、昇が言うと組員がこぞって手を伸ばした。「ケンカしないでくださいね」昇は言う。――血気盛んなヤクザ者達にオカンのように言うか? ところが、昇の言うことには組員は従うようだ。年功序列という形にしたようだ。同年齢の場合はじゃんけん。「足りるかな?余るかな?」とドキドキで解凍進める。「午後からは何するの?」と涼の素朴な疑問。「俺は買い物に行きたいデス、業務スーパーへ」と、昇。「となると俺も昇と一緒だな。涼はいつもの組員を鍛えてくれよ。で、涼的にランクをつけてくれ。手加減忘れるなよ。怪我人増やさないようにな。有事に人がいないってことになる」「俺は買い物だけど光輝のSPもやるんだな」「ま、そういうことだな」業務スーパーに向かう車の中「スナイパーに狙われ

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