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第 1245 話

Author: 水原信
梨花の父は外では一応清に面子を立て、パートナーに紹介した。

ただし、「娘婿」とは紹介しなかった。

「なるほど、土屋社長の若い親族の方ですか。いやぁ、さすが立派なお顔立ちで!」

「恐縮です」

梨花の父が無意識に見せた清への距離感に、清だけでなく、パートナーも気づいていた。

その後の会話を経て、彼の中で清に対する印象は微妙なものになった。

だが、清はまったく動じず、落ち着いた態度を崩さなかった。

少しばかりの社交辞令を交わしたあと、一行はテーブルについて食事を始めた。

会場は3つ星レストランで、料理は豪華だったが、清の心は別のところにあった。

梨花のことだ。

彼女は最近つわりがひどく、普段は彼が食
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