意味が分からないところにロックが掛かってる!?
もっと先の予定だったんだけれど……うぅーん、困ったぁ( ̄▽ ̄;)
ロックを解除してほしい……
悠真は、驚いてひよりを見た。彼女は、顔を真っ赤にして俯き、掴んだ手に、ぎゅっと力を込めている。その指先は、小刻みに震えていた。「あの……その、人、多いから……はぐれないように、ね?」 ひよりの声は、か細く、ほとんど聞き取れないほどだったが、その言葉には、純粋な優しさと、そして確かな勇気が込められていた。繋がれた手のひらから、ひよりの体温がじんわりと伝わってくる。その温かさに、悠真の胸は高鳴り、全身に甘い電流が走った。彼の股間は、既に熱を帯び始めていたが、それは決して嫌な熱ではなく、ひよりへの愛情と、彼女の勇気に対する深い喜びの熱だった。悠真は、彼女の小さな手を、優しく握り返した。ひよりの指が、彼の指に絡みつく。♢夕暮れの公園と唇の約束 夕方になり、二人は海が見える小さな公園へとやってきた。公園のベンチに並んで座り、オレンジ色に染まる空を眺める。海からの風が、ひよりの髪をそっと揺らし、彼女の甘い香りが、悠真の心を穏やかに満たしていく。繋がれた手は、離れることなく、二人の間に確かな絆を感じさせた。「今日、すごく楽しかったね、悠真くん」 ひよりが、夕焼けに染まった瞳で、悠真を見上げた。その瞳は、優しく、そして愛情に満ちていた。悠真の心臓は、激しく脈打つ。この瞬間が、永遠に続けばいい。「ああ、俺も。ひよりと一緒だと、どこに行っても楽しいな」 悠真は、繋いだ手をさらに強く握りしめた。ひよりの頬が、夕焼けの色とは違う赤に染まっていく。二人の間に流れる空気は、甘く、そして温かかった。 悠真は、ゆっくりとひよりの顔に近づいた。彼女の大きな瞳が、彼の動きに合わせて、わずかに見開かれる。ひよりは、目を閉じることも、悠真を拒むこともせず、ただ静かに彼の接近を受け入れているようだった。彼の視線は、ひよりの少し開いた、柔らかな唇に吸い寄せられる。 あと、もう少し。悠真の唇が、ひよりの唇に触れる直前、ひよりの震える手が、悠真の胸元にそっと触れた。「ちょ、ちょっと、まだ早いかな……」 ひよりの声は、蚊の鳴
意味が分からないところにロックが掛かってる!?もっと先の予定だったんだけれど……うぅーん、困ったぁ( ̄▽ ̄;)ロックを解除してほしい……
♢夏の夜の電話と募る想い 夏祭りから数日経った、蒸し暑い夏の夜。悠真は自室のベッドに寝転がり、天井をぼんやりと眺めていた。あの日の煌とひよりの楽しそうな姿が、何度も脳裏をよぎる。まどかの仕向けた企みだとは理解しつつも、胸の奥に渦巻く嫉妬と焦燥感は消えなかった。ひよりの無邪気な笑顔が、煌に向けられるたび、言いようのない不安に襲われる。 そんな時、スマートフォンの画面が光った。表示された『澄川ひより』の文字に、悠真の心臓が大きく跳ねる。数回のコール音の後、彼女の柔らかな声が耳に届いた。「もしもし? 悠真くん?」「お、ひより。どうした?」 平静を装って答えるが、声がわずかに上擦ったのを自分でも感じた。ひよりの声は、いつもより少し甘く、夏の夜の気だるさを纏っているように聞こえた。「ううん、別に用事ってわけじゃないんだけど……夏祭り、楽しかったねって、ちょっと思ったから」「ああ、そうだな。楽しかった」 悠真は、金魚すくいの屋台で煌とひよりが親しげにしている光景を思い出し、胸がざわつく。意を決して、彼は切り出した。「なあ、ひより。最近さぁ……コウと仲良さそうだな?」 悠真の言葉に、電話の向こうのひよりが、息を飲む気配がした。一瞬の沈黙の後、慌てたような声が返ってくる。「え? そ、そんなことないよ! なんで急にそんなこと言うの? コウちゃんとは、ただの友達だもん! 悠真くんこそ、どうしたの、急に?」 ひよりの焦ったような否定の言葉を聞き、悠真の胸から、ふっと重いものが下りた。張り詰めていた心の糸が、少しだけ緩むのを感じる。彼女の言葉は、まるで魔法のように、悠真の心に安堵をもたらした。「そっか……なら、いいんだけど」 悠真は、安堵したような声で答える。すると、電話の向こうのひよりが、少し間を置いて、控えめながらも確かな声で言った。「あのね、悠真くん……なんだか、最近の悠真くん、ちょっと元気ないみたいだし、もしかして、私のこと&he
悠真は、ひよりの背中に回された腕に力を込めた。彼女の柔らかな身体が、彼の全身に吸い付くように密着する。浴衣の時とは違う、濡れた制服越しの生々しい感触が、悠真の股間を極限まで熱くさせた。彼の鼻腔には、ひよりの甘い香りが、雨の匂いと混じり合い、強烈に彼を誘惑する。 この密着した状況で、ひよりの心臓の鼓動が、悠真の胸に伝わってくる。ドキ、ドキ、と、まるで二つの心臓が一つになったかのように、激しいリズムを刻んでいた。それは、恐怖だけではない、別の感情の高鳴りであると、悠真は直感的に悟った。彼は、このまま時間も、雷も、雨も、全てが止まってしまえばいいと心から願った。この狭い軒下で、二人の世界だけが、永遠に続いてほしいと。♢視線と触れる手 雷は、依然として遠くで鳴り響いていたが、先ほどのような激しさはなく、雨音だけが耳に響いていた。ひよりは、まだ悠真の胸に顔を埋めている。その髪の毛が、悠真の首筋をくすぐり、甘い香りが一層強く感じられた。悠真は、彼女の柔らかな髪に自分の頬を寄せ、その温もりを全身で感じた。 しばらくして、ひよりがゆっくりと顔を上げた。まだ少し怯えたような表情だが、その瞳には、先ほどよりもはっきりとした意識が宿っている。彼女の視線が、悠真の瞳に吸い込まれるように絡み合った。その瞬間、二人の間に、張り詰めたような沈黙が訪れる。雨音だけが、二人の高鳴る鼓動を包み込む。 ひよりの白い頬が、微かに紅潮しているのが分かる。その唇は、小さく開かれ、雨の湿気を含んだ吐息が、悠真の顔にかかるほど近い。彼の視線は、無意識のうちに、その艶めかしい唇に吸い寄せられた。触れたい。その衝動が、悠真の全身を支配する。 ひよりの震える手が、悠真のシャツの裾をそっと掴んだ。その指先は、ひんやりとしていたが、悠真の肌には熱い烙印を押されたかのような感覚が走る。彼女の視線が、悠真の唇へと向けられ、そして、再び彼の瞳へと戻った。その瞳の奥には、恐怖とは異なる、新たな感情の揺らぎが読み取れた。 悠真は、自分の指先が、無意識にひよりの濡れた髪に触れていることに気づいた。その髪は、絹のように滑らかで、指の間をすり抜ける感触が、彼の神経を逆撫でする。そのまま、彼の指は、ひよりの白い
校門を出ると、雨脚はさらに強まっていた。一本の傘の下、悠真とひよりの距離は必然的に縮まる。彼の肩には、ひよりの髪が触れる。湿気を帯びた彼女の甘い香りが、雨の匂いと混じり合い、悠真の鼻腔をくすぐった。腕が、彼女の細い腰に触れるか触れないかの距離にある。 雨音にかき消されるように、ひよりが小さく息を吸い込んだ。彼女のブラウスが、雨の湿気でわずかに肌に張り付き、その柔らかな胸の曲線が、普段よりもはっきりと見てとれる。悠真の視線は、そこに吸い寄せられるように釘付けになった。彼の股間は、既に熱を帯び、硬く膨らんでいた。雨に濡れた彼女の姿が、彼の理性を、もう限界まで追い詰めている。 悠真は、傘を持つ手に、わずかに力を込めた。このまま、彼女をこの腕の中に閉じ込めてしまいたい衝動に駆られる。しかし、彼はその衝動を必死で抑え込んだ。雨の中、二人きりの帰り道。それは、悠真にとって、甘く、そして危険な時間だった。♢雷鳴と高まる緊張 横浜の街を叩きつける雨は、一向に弱まる気配がない。傘を差していても、足元からは水が跳ね返り、制服の裾がじわりと濡れていく。傘の内側は、二人の吐息でわずかに曇り、外の視界を遮っていた。まるで、二人だけの世界に閉じ込められたかのような密室感に、悠真の心臓は激しく高鳴る。 悠真の肩に触れるひよりの髪は、雨に濡れてしっとりと肌に張り付いていた。その濡れた髪から、微かに湿気を帯びた甘い香りが漂い、彼の理性をさらに揺さぶる。彼は、ひよりの白い首筋に視線を落とした。雨に濡れて艶めく肌が、彼の目を惹きつけてやまない。 ゴロゴロ……。 遠くで、再び雷鳴が轟いた。その音に、ひよりの体がびくりと震え、悠真の腕にさらに強く身を寄せた。彼女の柔らかな胸が、彼の腕に押し付けられる。薄いブラウスの生地越しに、その温もりと柔らかさが直接伝わってくる。悠真の股間は、もう限界だった。彼の内なる獣が、今にも暴れだしそうになるのを、必死で抑え込んでいる。「雷、苦手なの……」 ひよりの声が、か細く、震えている。その不安げな声を聞き、悠真の保護欲が掻き立てられた。彼の指先が、無意識にひよ
「あ……」 ひよりが、慌ててハンカチを取り出そうとする。その仕草に、悠真は咄嗟に自分のハンカチを差し出した。ひよりが、驚いたように悠真の顔を見上げる。その瞳が、彼の視線と絡み合った。「あ、ありがとう、風間くん」 ひよりが、悠真からハンカチを受け取ろうと手を伸ばす。その指先が、悠真の掌に、かすかに触れた。ひんやりとした彼女の指先が、彼の肌に触れた瞬間、悠真の全身にゾクっとした電気が走る。昼間の教室での出来事が、鮮やかに脳裏に蘇った。その感触は、わずかな時間で、彼の心臓を激しく高鳴らせた。ひよりの頬が、ゆっくりと赤く染まっていく。 彼女は、ハンカチで膝の滴を拭き取ると、再び悠真に視線を戻した。その瞳には、感謝と、そして微かな戸惑いの色が宿っている。悠真は、その瞳の奥に、自分と同じような動揺が隠されているのを感じていた。 「ねぇ、風間くん……何か、悩んでる?」 ひよりが、ふいに優しい声で尋ねた。その視線は、真っ直ぐに悠真の瞳を捉えている。彼の心の奥底まで見透かされているかのような感覚に、悠真は息を詰めた。この募る衝動を、彼女に悟られてしまうのではないかという恐怖と、一方で、全てを打ち明けたいという衝動が、彼の心の中で激しくせめぎ合った。悠真は、何も言えずにただ、目の前のひよりを見つめることしかできなかった。彼女の甘い香りが、夏の気だるい空気に溶け込み、彼の理性を蝕んでいく。♢カフェでの沈黙と変化の予感 カフェテラスには、穏やかな時間が流れていた。午後の日差しが傾き、柔らかな光が二人の間を照らす。ひよりの真っ直ぐな視線を受け止めることができず、悠真はアイスコーヒーのグラスに目を落とした。氷がカラン、と涼やかな音を立てる。その音だけが、二人の間に漂う甘い沈黙を破るようだった。 悠真は、もう一度顔を上げ、ひよりの瞳を見つめた。彼女の澄んだ瞳は、彼の心の奥底まで見透かそうとしているかのようだ。彼の心臓は、激しい音を立てて脈打っている。ここで何かを言わなければ、この特別な時間が終わってしまう。そう焦る気持ちと、何を言えばいいのか分からない戸惑いが、悠真の頭の中を駆け巡